電気自動車(EV)開発を進めていると言われるアップルが、EVの充電技術の可能性を探っていることが分かった。
ロイター通信が消息筋の話とリンクトインでの公開情報を基に報じたところによると、アップルはEV充電施設の事業者に接触しているほか、その分野に精通する技術者の採用に乗り出している。
アップルをめぐっては過去1年以上にわたり、EV生産を計画しているとの憶測が流れてきたが、今回新しくEV向けのインフラと関連ソフトウェアについても準備していることが表面化した。ただしアップルは今回も取材への返答を拒否している。
消息筋によると、アップルは事業者に充電設備を支える技術について尋ねている。事業者側は、アップルが充電分野で競争相手になることを恐れて情報共有をためらっているという。
アップルがテスラ・モーターズの「Supercharger(スーパーチャージャー)」のような専有技術の獲得を目指すのか、あるいは他社の充電ステーションと互換性があるシステムを開発するのかは不透明だ。
充電事業「EVゴー(EVgo)」を展開するNRGエナジーは、アップルに関する論評を避けながらも、「将来的なメーカーも含めあらゆる製造業者と協議している」(アルン・バンスコータ社長)と説明した。
アップルはこれまで、少なくとも4人のEV充電専門家を雇用している。リンクトインによると、そのうちの1人ローナン・オブラニアン氏は、独BMWで充電インフラを家庭用発電システムと統合するプロジェクトに関わった。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
ペット向け遠隔医療新興企業のエアヴェット、法人向けサービスを展開 ~ 獣医不足とペット増に着眼した差別化で関心を集める
-
出張や旅行を簡便化する5大アプリケーション ~ ウォール・ストリート・ジャーナル、取材をもとに列挙
-
2023年9月14日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
「ブラックマス」がEV業界の流行語に
-
QRコードを悪用したハックが増加中 ~ なりすましフィッシングでエネルギー大手が被害に
-
従業員らによるチャットGPT使用率は28% ~ 社外の生成人工知能ツールの利用を認める会社は22%
-
2023年9月5日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
米国でHVへの関心が再燃~フォードなど積極展開へ
-
米港湾の自動化、なぜ進まぬ~ロボット活躍はLA・LBの一部
-
2023年8月31日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
有名人のアヴァターが販促手段として市場を形成 ~ ブランドと有名人らに新たな機会を提供
-
グーグル・フライツ、最安値で予約できる最適時期を提示 ~ 航空券をいつ予約すべきかという消費者の迷いを解消
-
2023年8月28日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ADASの安全活用には経験と慣れが重要~AAA調査