発泡スチロール容器まだ使用〜ダンキン、撤廃表明して6年

 ダンキンドーナツは6年前、環境保護活動の最優先課題として発泡スチロール製容器の撤廃を宣言したが、今も大半の店で使い続けている。
 
 クリスチャン・サイエンス・モニターによると、発泡スチロールは生産過程で大量の温室効果ガス(GHG)を排出する上、再生利用もできないため海や都市の大きな汚染源となっており、野生の動物が誤って食べて喉に詰まらせ、餓死する原因にもなるため使用を禁止する自治体も増えている。
 
 ダンキンドーナツも、使用が禁止されている地域では比較的リサイクルが可能なポリプロピレンのカップを使っているが、親会社ダンキンブランズの社会的責任担当者によると、全店で導入するにはいくつかの課題がある。1つは発泡スチロールより生産コストが高いこと。また、ダンキンドーナツは大部分がフランチャイズ店であるため、一斉に環境方針に従わせるのが難しいという。
 
 しかしファストフード業界では、すでにフランチャイズ・レストランの大半が発泡スチロールから紙カップに移行しており、2017年までに直営店の比率を10%にすることを目指しているマクドナルドも、13年には発泡スチロールを段階的に廃止して紙カップに変更。このほか、ダンキンドーナツと直接競合するスターバックスは1980年代から紙カップを使っている。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 環境編 子どもが生きいきと暮らす海外生活のために 両親の海外駐在に伴って日本...
  2. 2025年2月8日

    旅先の美術館
    Norton Museum of Art / West Palm Beach フロリダはウエ...
  3. 約6億年も昔の生物たちの姿が鮮明に残るミステイクン・ポイントは、世界中の研究者から注目を集めている...
  4. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040」を自身...
  5. ニューヨーク市内で「一軒家」を探すのは至難の業です。というのも、広い敷地に建てられた一軒家...
  6. 鎌倉の日本家屋 娘家族が今、7週間日本を旅行している。昨年はイタリアに2カ月旅した。毎年異...
  7. 「石炭紀のガラパゴス」として知られ、石炭紀後期のペンシルバニア紀の地層が世界でもっとも広範囲に広が...
  8. ジャパニーズウイスキー 人気はどこから始まった? ウイスキー好きならJapanese...
ページ上部へ戻る