米国医師会(American Medical Association=AMA)は、AMAが新興企業を対象に毎年実施する「相互運用&革新挑戦(Interoperability and Innovation Challenge)」賞の対象として3社を選んだ。
AMAは、同賞の実施と授賞にあたってグーグル(Google)を協賛会社として迎えている。グーグルは、5万ドル分のグーグル・クラウド電算サービス・クレジットを3社に分配する。そのほか、入選したすべての新興企業に3000ドル分の同クレジットを供与する。
モバイル・ヘルス・ニュースによると、今回選ばれた3社のうち1位に選出されたのは、フロリダ拠点のヘルスステップス(HealthSteps)。同社は、患者と医療サービス提供者がスマートフォンで情報共有するプラットフォームを構築している。患者がスマートフォンにダウンロードするQRコードには、患者の医療関連記録が保存されおり、また、身体装着端末から医療サービス機関に情報を送信することも可能。ヘルスステップスは賞金としてグーグル・クラウド2万5000ドル分のクレジットを獲得した。
2位は、テルアビブ拠点のアイディール・ヘルス(I-deal Health)。同社のプラットフォームは、さまざまの病気の罹患リスク情報を利用者に提供する。利用者が種々の個人保健情報を入力すると、同社システムがリスク要因の分析結果を提示し、それにもとづく予防行動を助言する。同社は1万5000ドル分のグーグル・クラウド・クレジットを授与された。
3位のフーチャーアシュア(Futureassure)のプラットフォームは、患者の弱点を数値として外科医に提供し、それによって、重要な手術を行う際の意思決定を支援する。
AMAは、医療サービスのデジタル化に積極的に取り組んでいる。AMAが現在注目している先進技術の一つは、拡張知能(augmented intelligence)だ。拡張知能は、人工知能を基盤とする技術で、アルゴリズム・ソフトウェアやそのほかの人工知能基盤システムによって自動化あるいは効率化を図ることよりも、人間の能力を拡張することに主眼を置く技術応用の概念。医療の場合なら、医師の洞察力や意思決定を補佐するための技術応用が拡張知能にあたる。
今回の相互運用&革新挑戦賞には36人の起業家が応募し、そのうちの8人がグーグルのマサチューセッツ州ケンブリッジ・キャンパスで自社技術や事業案、ソリューションを発表した。
【https://www.mobihealthnews.com/content/ama-focuses-mobile-winners-interoperability-and-innovation-challenge】 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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