モバイル端末価格の高額化や携帯電話サービス会社(キャリヤー)による端末代補助制度の縮小、携帯電話サービス加入2年契約規定の打ち切りを背景に、米国人の同一スマートフォン使用期間が延びている。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、2018年第3四半期におけるスマートフォン買い替え平均期間は、2年前の2.39年から2.83年に長期化した、と携帯通信端末の下取りサービス大手HYLAモバイルが報告した。期中に下取りされたアイフォーンの平均使用期間は2.92年で、アンドロイド機種よりも長かった。
スマートフォン・メーカーらは近年、高額機種に移行している。アイフォーンXSマックスは1099ドルもする。これまでは、高くても650〜750ドルの機種をキャリヤーらが加入者の2年契約を条件に割安かつ分割払いで販売していたが、そういった支援制度は現 在ほとんどない。
また、最近の新機種の多くは、既存機種との技術的差が前ほどないため、買い替えに熱心にならない消費者も増えている。
UBSグループの通信業界専門家によると、スマートフォン代を分割払いで購入した人のうち、2018年に買い替える割り合いは22.8%で、2015年の30%から大幅に減る見込みだ。 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年10月4日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
ハリウッド俳優ら、自分の声の商業化に本腰 〜 メタ、生成人工知能の音声として使用契約に大金を投じる
-
2024年9月30日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV所有者の多くが自動車ローンに多額の含み損
-
サンノゼ市、行政における人工知能の活用法を模索 〜 過去の批判を教訓に路上安全性改善から着手
-
フィンテック大手イヴォルヴ、サイバー攻撃の被害に 〜 身代金の支払いを拒否、顧客情報を闇サイトで公開される
-
2024年9月20日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
クラウドストライク騒動を受けてサイバー攻撃が急増 〜 MS-ISACの専門家が警鐘を鳴らす
-
2024年9月19日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
事故車の修理がより煩雑に~先進安全技術の搭載で
-
アマゾン、全従業員の週5日出社を義務化へ 〜 組織構造の簡素化や企業文化醸成、機動性強化もかかげる
-
バーコードからQRコードへ~小売業界、27年には完全移行か
-
ラスベガスの公共交通機関、武器検出人工知能システムを導入 〜 自治体による大々的採用は国内初、凶悪犯罪即応能力を強化
-
2024年9月11日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
米EV所有者の46%は「内燃エンジン車に戻る」