アマゾンなど5社、IIoT活用で先行

産業用モノのインターネット(IIoT)は、自動化やデータ解析、機器接続化といった技術によって業務効率化を実現する。しかし、企業の54%は、IIoTによって集めるデータの10%未満しか利用していないとの報告(マッキンゼー)もあり、IIoT活用にはばらつきがあるようだ。

IoTフォー・オール誌は、IIoT活用で先行する世界の大手企業5社の事例を紹介した。

■アマゾンのスマート倉庫

アマゾン(Amazon)は年末の繁忙期に一部の倉庫から1日に100万超の商品を出荷し、平日でも約4万点を出荷していると見積もられる。同社の倉庫(配送センター)では、それら大量のオンライン注文を処理するために、受注データと商品保管データ、そして倉庫内を走る運搬ロボット群を接続化して、発送作業の効率化を実現した。

同社の倉庫では、ワイファイ(Wi-Fi)で接続された自律稼働運搬台車キヴァ(Kiva)が多数走っている。作業員の代わりにキヴァ・ロボットが当該商品の保管場所に自動移動して、パレットの下にもぐりこんで棚ごと持ち上げて担当者の場所まで持ってくる。

アマゾンによると、倉庫作業員らはキヴァによって、商品を探す時間と運ぶ時間を削減した。同社はその結果、倉庫業務のコストを20%削減した。

■エアバスのスマート工場

エアバス(Airbus)は現在、製造業務の合理化と生産能力拡大に取り組む計画「未来の工場(Factory of the Future)」を進めている。

工場で使う工具類に検知器を装着し、同時に作業員らにスマートめがねのような身体装着端末を身に着けさせることで、航空機の客室用座席製造工程の生産性を500%向上させ、誤り率をゼロにした。

■日立、IIoTをサービス化

日立は、IoTプラットフォームとして「ルマーダ(Lumada)」を提供するほか、鉄道を含め接続技術を活用した製品を数多く開発している。同社は現在、それらをサービスとして販売している。

日立は、自社開発のIoT対応製造モデルを、鉄鋼や電力、交通といった産業向けに社会基盤施設を生産する大みか事業所(茨城県日立市)に導入し、生産リード・タイムを半分に短縮した。

■キャタピラー、AR機能と融合

重機製造大手のキャタピラー(Caterpillar)は、IIoT導入の先駆者として知られる。

同社は、機械の状態(たとえば燃料残量や予想整備)についての洞察を機械操縦担当者に与えるために拡張現実(AR)とIoTアプリケーションを活用している。それによって、たとえば空気フィルターの交換時期がきたら、ARアプリケーションによって交換方法を知らせている。

■ボッシュ、工具探しをIoTで効率化

自動車部品大手のボッシュ(Bosch)は、「トラック&トレイス(順行追跡&遡 及追跡)」推進策のもと、工場で使う工具類に検知器を装着し、保管場所や置いた場所がすぐ分かるようにした。工場作業員らが必要な工具を探すために時間をかけていることを問題視しての対策だ。

ボッシュは今後、組み立て工程の作業員向けの指導にもIoT技術を活用する考えだ。w-global-leaders-are-leveraging-the-enterprise-industrial-internet-of-things-iiot/ (U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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