メタ(Meta、旧フェイスブック)とマイクロソフト(Meta)は11月10日、メタ・ワークプレイス(Workplace)とマイクロソフト・チームス(Teams)を統合する方針を打ち出した。
CNBCによると、同提携は、それぞれのオンライン動画会議および仮想協業プラットフォームの利用者らが当該アプリケーション内において他方のプラットフォームのコンテントにアクセスできるようにする。たとえば、ワークプレイス利用者はワークプレイス・アプリケーション内にいながらチームス動画会議に接続でき、チームス利用者はチームス・アプリケーション内からワークプレイスのコンテントにアクセスできる。
両社は、法人向けコミュニケーション・ソフトウェア市場で競争するが、実際には直接競合の関係ではない。ワークプレイスは、利用会社全体における従業員向けソーシャル・メディア機能に重点を置く。かたやチームスは、個々の従業員同士による動画対話やオンライン協業に照準している。
同提携は、それぞれの利用会社たちからの強い要望によって実現した。それらの利用会社には、アクセンチュアやヴォーダフォンといった世界的大手らが多数含まれる、とメタのワークプレイス責任者ウッジウォール・シン氏は話した。
「顧客らは、各種の機能を補完しあよう他社製品も併用している」と同氏は説明し、他社製品の機能と競争せずに顧客にとっての利便性を最優先して、協力できるところでは提携する、と話した。
両社の提携はメタにとって大きな恩恵となる。法人向けの遠隔協業または動画会議の市場では、ズームとチームス、そしてグーグル・ミートによって大部分が占められる。メタは、チームスと接続化されることで、同分野での存在感を一気に高めることができる。
ワークプレイスは2021年に5月に、有料サブスクライバー数が700万人に達したと発表した。かたやマイクロソフトは7月に、チームスの月間活発利用者数が2億5000万人に増えたと報告した。また、セールスフォース傘下のスラック(Slack)は、2019年9月時点での1日あたり活発利用者数が1200万人だと報告した。セールスフォースはそれ以降、スラックの利用者数を公表していない。
(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
会社らのESG報告をめぐる集団訴訟が増加 ~ 基準や要件の不在、規則遵守の監視の強まりが背景に
-
Z世代に訴求するサービスを各社が追求 ~ ゲーミフィケーションや双方向性がカギ
-
2023年3月23日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
AMラジオ非搭載のEVは危険~元FEMA局長らが警告
-
オレオレ詐欺、音声クローニングで巧妙化 ~ なりすましが見破りにくくなり被害が増える可能性
-
2023年3月16日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
パナソニック、米EV電池工場から多くを学ぶ
-
カーレント・サージカル、革新的ながん治療用「スマート」針を開発 ~ 非常に高い精度で腫瘍だけを熱焼灼
-
2023年3月9日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 環境ビジネス, 米国ビジネス, 自動車関連
NY市、EV普及の課題は充電器の設置
-
IT企業の人員削減、H1Bビザ労働者に大打撃
-
2023年3月2日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
チャットGPT、デジタル販促業務の自動化を促進か ~ 生成人工知能の業務応用、2023年に加速
-
全米小売連盟主催の見本市に見る3大技術動向 ~ 在庫管理合理化、店舗運営の生産性、キャッシャーレス会計