仕事の流れ自動化プラットフォームを提供するサンタ・クララ拠点の新興企業サービスナウ(ServiceNow)は1月18日、デジタル変革の取り組みを数量化するための新製品を市場投入した。
ベンチャービート誌によると、サービスナウ・インパクト(ServiceNow Impact)と呼ばれる同製品は、人工知能を活用してさまざまの技術投資がどれだけの価値をもたらしているかを推定する、と同社は説明している。
デジタル変革は過去数年で加速している。統計サービス会社スタティスタ(Statista)によると、同分野の2020年の世界支出額は1兆3000億ドルに達し、前年比10.4%増を記録した。
ただ、多額の技術投資を行っていながら、それにみあう事業価値を実現していない会社も多い。「価値差(ヴァリュー・ギャップ」と呼ばれるその溝ができる大きな理由の一つが、バラバラに導入された技術が全体としてうまく機能しないことだ。また、旧来型の技術ソリューションを維持および管理するための費用も、各社にとって大きな負担になりつつある。
サービスナウの新製品は、技術がもたらす実質的価値を測定することで、その溝を埋めるための一助になろうとするものだ。同社の顧客支援班は、継続的なデジタル変革を顧客が推進するにあたってとるべき次の一歩も提言する。
サービスナウ・インパクトがどれほどの効果をもたらすかはまだ不明だが、人工知能がデジタル変革分野でますます活用されるようになっているのは事実だ。サービスナウによると、同製品はアナプラン(Anaplan)やニューズコープ(NewsCorp)、インフォア(Infor)、モンタナ州政府らにすでに採用されている。
(Gaean International Strategies, llc社提供)
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