英大学院、大規模データ分析を教える

 英国の中央ランカシャー大学(University of Central Lancashire)経営大学院は、大規模データ(Big Data)に関する分析技術を教える科目を設置したことで、話題を呼んでいる。

 インフォメーション・ウィーク誌によると、同経営大学院は、米ソフトウェア企業のタブロー・ソフトウェア(Tableau Software)が開発した大規模データ解析ツール「タブロー」を授業で使って、大規模データベースから傾向を導き出すソフトウェアの開発と関連技術を教えている。

 タブローは、自社の解析ツールを学生向けに無償提供している。

 タブローを採用したマイケル・ブライトマン教授は現在、「ビジネスにおける現行課題(Current Issues In Business)」という科目のなかで、学生が大小様々なデータベースからデータ・パターンを抽出する手法を教える。

 ブライトマン氏はもともと、自身の研究のためにタブローを利用していた。授業に応用できることを思いついて、科目として取り入れた。

 同氏によると、多くの企業はビジネス関連データを大量に保存しながらも、それをどう活用するのか途方に暮れている。一見すると、数値や情報の集まりにしか見えない大規模データには、事業にとって重要な材料が埋もれており、それをいかに発見して活用するかで、企業の競争力が左右されるようになる、と同氏は指摘。

 ただ、同氏の授業では今のところ、タブロー導入による大きな成果は出ていない。同氏はそれに関し、膨大な量の情報から解を洞察する訓練にはなっていると説明。

 タブローは元々、スタンフォード大学のパット・ハンラハンとクリス・ストールトの両氏が米国防省(DoD)のプロジェクトの一環として開発したもの。

 両氏は、「VizQL」と呼ばれる新たなデータ分析技術を開発し、分析能力を引き上げる補助技術としてソフトウェアの開発を進めていた。同開発から独立して起業されたのがタブロー・ソフトウェアだ。

 現在、タブローを使う企業や省庁機関は10万を超える。そのなかには英バークレイズ・バンクやデロイト、フェラーリ、インテル、ユニリバーといった世界的な大企業が名を連ねている。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
STS Career

注目の記事

  1. 2025年12月1日

    就職&雇用ガイド2025
    監修 STS Career https://usfl.com/author/stscar...
  2. 2025年10月8日

    美しく生きる
    菊の花 ノートルダム清心学園元理事長である渡辺和子さんの言葉に、「どんな場所でも、美しく生...
  3. 2025年10月6日

    Japanese Sake
    日本の「伝統的酒造り」とは 2024年12月、ユネスコ政府間委員会第19回会合で、日...
  4. アメリカの医療・保険制度 アメリカの医療・保険制度は日本と大きく異なり、制度...
  5. 2025年6月4日

    ユーチューバー
    飛行機から見下ろしたテムズ川 誰でもギルティプレジャーがあるだろう。何か難しいこと、面倒なこ...
  6.        ジャズとグルメの町 ニューオーリンズ ルイジアナ州 ...
  7. 環境編 子どもが生きいきと暮らす海外生活のために 両親の海外駐在に伴って日本...
  8. 2025年2月8日

    旅先の美術館
    Norton Museum of Art / West Palm Beach フロリダはウエ...
ページ上部へ戻る