年間18万トンのごみから15MWを発電 〜アリゾナ州で発電所建設へ
- 2013年5月15日
- 環境ビジネス
さまざまなごみをガス化して燃料として使う発電所がアリゾナ州グレンデイルに建設される。ごみを利用した発電は欧州では一般的で、ノルウェイのオスロは、市外からごみを購入しているほどだが、米国では珍しい。
ギガOM誌によると、グレンデイルのごみ発電所は、シカゴの電力会社ビエステ・エネルギーが所有するもので、スペインの発電工学大手アベンゴアが総工費1億1000万ドルで建設し、アベンゴアが30年契約で運営する予定。
アベンゴアの発表によると、工期は20ヵ月で50人の雇用が生まれる見込み。完成後は年間18万トンのごみを気化し、1日350トンのガスで15メガワット(MW)を発電する。
米国内各地にもバイオガス発電所があり、ごみ捨て場や浄水場に併設されることが多い。それらが有機ごみを分解して発生するガスを集めているのに対し、グレンデイルの施設は有機ごみのほかプラスチックを含む多種多様のごみをガス化できるのが特徴。
2010年のニューヨーク・タイムズ記事によると、欧州にはデンマークやドイツ、オランダを中心に、そうした施設が400ヵ所あるが、米国には87ヵ所しかない。
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