GM、利益率10%目指す〜15年までにと幹部ら

 ゼネラル・モーターズ(GM)は、2015年までに北米の税引き前利益率を10%に引き上げたい考えを表明した。ダン・アカーソン最高経営責任者(CEO)ら幹部がこのほどミシガン州で開かれたアナリスト会合で語った。

 AP通信によると、GMの13年第1四半期の利益率は6.2%で、フォードは11%だった。アカーソンCEOは「管理部門、製造、商品開発分野などのコスト削減や、新車の価格調整で利益率は改善できるはず」と述べ、15年までには欧州事業の黒字転換、南米部門(GMSA)と中国を除く国際部門(GMIO)で1桁台の利益率を達成したい考えもあらためて示した。

 同社はまた、05年から投資不適格級(ジャンク)となっている格付けを適格級へと改善したい意向で、ダン・アマン最高財務責任者(CFO)は「1年以内に実現できる可能性がある」と語った。適格級は不適格級の会社より低金利で融資が受けられる。

 製造や商品開発分野のコスト削減は、部品の共通化やサプライヤー(部品業者)の近接配置による輸送費削減などで実現が可能だという。膝保護用のエアバッグの場合、これまで11種類作っていたが、1つに統合することで17年までにコストを21%減らせる見込み。

 また、「シボレー・マリブ」の内装部品のサプライヤー3社は、いずれも700マイル以上離れた場所からカンザスシティの組み立て工場に出荷していたが、12年発売のモデルからは工場近くに場所を移したため、1台当たり31ドル(全車では耐用年数通じて6600万ドル)が節約された。

 さらに、3年前までは30種類あったプラットフォーム(車台)も18年までに17種類に絞り込み、世界で取引するサプライヤーの数も減らす。

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