14年型チェロキー、やっと生産開始〜クライスラーの中型SUV
- 2013年7月5日
- 米国ビジネス
クライスラーの2014年型 「ジープ・チェロキー」は、6月末にようやく生産が始まったものの、供給は10〜12月期まで限定的な状況が続く見通しとなっている。
ウォールストリート・ジャーナルによると、チェロキーは「ダッジ・ダート」と同じ車台を使った中型スポーツ多目的車(SUV)で、当初はもっと早く出荷される予定だったが、生産開始時期の遅延が続き、ディーラーへの出荷が始まるのは8月末になる。
ジープ部門のマイク・マンリー最高経営責任者(CEO)は「工場を刷新したほか、変速機などに新しい部品を使っているため、新型チェロキーは準備に手間がかかった。必要な所に在庫が行き渡るのは第4四半期になる」と話している。
クライスラーは、チェロキー発売に備えて12年8月に「ジープ・リバティ」の生産を停止したため、当面は急速に回復する中型SUV市場で「ホンダCR-V」「トヨタRAV4」「フォード・エスケイプ」などの対抗モデルと競争できる商品がない。
ただし、「ダッジ・ラム」部門などの販売が増えているため、社全体では6月の米販売が6年ぶりの高水準となり、39カ月連続で前年同月を上回った。
チェロキーの出荷遅れは年間の販売や利益目標の達成にも影響する可能性があるが、マンリーCEOは「下半期が厳しくなることは確かだが、目標達成のためのしっかりした計画がある」と楽観している。チェロキーは中国にも出荷される予定で、クライスラーは13年に22億ドルの利益を見込んでいる。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる