オラクル、競合他社と相次ぎ提携 〜クラウド戦略重視で成長を図る

 データベース・ソフトウェア最大手のオラクル(Oracle)が競合他社との提携に乗り出したことを受け、業界専門家の間では、同社の長期的成長や競争力強化を期待する意見がある一方で、それには時間がかかるという慎重論も浮上している。

 オラクルは6月に、マイクロソフト(Microsoft)やセールスフォース(Salesforce.com)、ネットスイート(NetSuit)といった競合各社と相次ぎ提携した。オラクルはその直前に発表した四半期決算で、売上高が2期連続で予測を下回っていた。

 インベスターズ・ビジネス・デイリーによると、オラクルは現場実装型ソフトウェアのライセンス販売という従来事業から、ソフトウェア機能を顧客の必要に応じてオンライン提供するクラウド型事業への移行を進めている。

 競合他社との提携は、SAPやワークデイ(Workday)、VMウェア(VMware)といったほかの競合社に対する競争力を高めると同時に、自社のクラウド型ソフトウェアと他社のクラウド型ソフトウェアの連携を図るものだ。

 調査会社ガートナーは、世界の業務用ソフトウェア売上高に占めるクラウド型ソフトウェアの割合が2013年の43%から2016年には56%に拡大すると予想。成長軌道に再び乗りたいオラクルにとって、ソフトウェアのクラウド対応は急務と言える。

 FBRキャピタル・マーケッツ(FBR Capital Markets)の業界専門家は、「オラクルが(クラウド対応を)自社だけではやっていけないと悟ったのは明らか」「オラクルはクラウド事業に大きく賭けている。(業績の)成長を再度加速するには、クラウド戦略の成功が必須」と指摘する。

 一方で、オラクルの業績が伸び悩む背景には、近年の経済的事情から企業によるIT投資が抑制されていることが挙げられる。つまり、クラウド対策さえうまく進めれば業績が自動的に好転するというわけではないという見方もある。

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