コカ・コーラ、第2四半期は4%の減益

 健康意識の高まりから米国を中心にソーダ消費量が減っており、飲料大手コカ・コーラの業績に影響している。同社が18日までに発表した2013年第2四半期(4〜6月)決算は、純利益が26億8000万ドルと前年同期比で4%減少した。世界販売量は伸びが予想を大きく下回り、地域別では消費が低下したところもあった。

 ロサンゼルス・タイムズによると、コカ・コーラは不振の原因として、為替の不利な動き、消費者景況感の低迷、雨が多く肌寒い天候が続いたことなどを挙げている。

 米国のソーダ消費量は明らかに減少している。年間消費量は、05年の1人平均50ガロン超から12年は42.4ガロンと26年ぶりの低水準になった。健康推進者は以前から「過去数十年にわたって肥満率が上昇した原因は炭酸飲料の消費にある」と指摘しており、消費の減少を歓迎している。

 ソーダの代わりに飲まれているのは、ティーやジュースなどの非炭酸飲料。コカコーラでもティー飲料の「ゴールド・ピーク・ティ」やボトル水「ダサニ」の好調で、非炭酸飲料の販売量は第2四半期に5%増加した一方、ソーダ販売量は4%減少した。

 同社は米売上高の約60%をソーダ販売が占めるため打撃は大きく、商品ラインの拡張や海外でのマーケティング強化などを進めている。

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