資源保護、思いやりを重視〜不況で若者の態度に変化
- 2013年7月30日
- アメリカ発ニュース
最近の不況によって若者の人生に対する考え方が変化していることが、カリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)とサンディエゴ州立大の共同調査で分かった。
AP通信によると、大学の心理学教授らが、1976〜78年と2004〜06年、最近の景気後退(リセッション)とほぼ重なる08〜10年の3つの期間に調査した高校3年生の意識を比べたところ、最新調査に答えた高校生は、資源の節約への興味や他人を思いやる意識が数年前の高校生より高く、別荘や新車といった高額商品への関心が低いことが分かった。ただし、同様に景気が低迷していた70年代後半の高校生よりはぜいたくや高額商品への執着が強かった。
調査結果をまとめたサンディエゴ大のジーン・トウェンギ教授(心理学)は、昨今の不況が「多くの若者に人生で何が重要かを冷静に考えさせるきっかけになった」と説明する。
08〜10年調査では、自動車の運転より自転車や公共交通機関の利用を好む割合が36%と00年代半ば(28%)より高かったが、70年代後半(49%)よりは低かった。
このほか、燃料を節約するため暖房の設定温度を下げるよう努めていると回答した人は、78%(76〜78年)、55%(04〜06年)、63%(08〜10年)となり、人の役に立つ仕事に就きたいと思っている人は50%、44%、47%、飢餓に苦しむ人を助けるために食習慣を改めたいと考える人も、70%、58%、61%と同様の傾向が示された。
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