レンタカーでEVを宣伝〜オーランド市観光業界が結束

 フロリダ州オーランド市が、観光用レンタカーを通じて電気自動車(EV)に親しんでもらおうというEV普及事業「Drive Electric Orlando」に取り組んでいる。

 グリーンテク・メディアによると、オーランドはこれまでに、30を超えるホテルやレンタカー会社、旅行代理店、会議センターのほか、ディズニー・ワールド、シーワールド、ユニバーサル・スタジオの3大テーマパークと協力し、年間約5700万人に上る同市観光客向けにEVレンタルの仕組みを作った。

 エンタープライズ・レンタカーは現在、市内の空港で15台の日産「リーフ」EVを貸し出している。同社の存続可能性責任者リー・ブロウトン氏は、「レンタカーは試乗の延長のようなもの。観光客には今まで知らなかった新しい車の技術に親しんでもらいたい」と話している。

 オーランドは既に、エネルギー省の支援事業として市内約300カ所に充電設備を配置している。大半は通常より充電時間が短い電圧240ボルトのレベル2充電器で、日産もこれとは別に30台の高速直流充電器を寄贈した。

 EVのレンタル価格は、ガソリン・エンジン車などと同じ1日約30ドルで、充電設備は大半のホテルや観光地で無料で使える。ホテルには現在、充電器1〜2台が設置されているが、人気の拡大とともに増設が検討されている。

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