クラウド利用者、過半数がクラウド知らず

 パソコン、スマートフォンなどで扱うデータやソフトウェアをインターネットでつながるデータ・センターに保管し、必要な時だけ使うクラウド・コンピューティングは、今や米国人のほとんどが利用する仕組みであるにもかかわらず、過半数はその仕組みを分かっていないという調査結果をウェイクフィールド・リサーチが発表した。

 クリスチャン・サイエンス・モニターによると、調査は全米の成人1000人を対象に行われ、65%はオンライン・バンキング、63%はオンライン・ショッピング、58%はフェイスブックやツイッターなどのソーシャル・ネットワーク・サイト(SNS)を利用していることが分かった。

 また、45%はオンライン・ゲームをし、29%は写真をオンラインに保存し、22%は音楽や映像をオンラインに保存、19%はオンラインでファイル共有をしていた。

 これらはすべてクラウド・ベースのサービスで、どれか1つでも利用している人は全体の95%に上ったが、回答者の54%は「自分はクラウドを使っていない」と答えた。

 分かっていない人が多いのは、「クラウド(cloud=雲)」という呼称に問題があるとも考えられる。ネーミング・コンサルタントのアダム・キング氏は「雲という言葉は混乱、あいまいさ、何かを覆い隠すものを意味する」と説明する。実際、調査で「クラウドとは何か?」と尋ねたところ、29%が雲や空、または天気のことだと答え、ネット上の装置を介してデータを保存・閲覧・共有できるコンピュータ通信網だと正しく答えたのはわずか16%だった。

 また、ハイテク用語のクラウドを理解しているように見える人でも天気と切り離して考えるのは難しいようで、回答者の過半数が「悪天候はクラウド・コンピューティングに影響を及ぼす」と答えた。一方、よく知らないのに知っているふりをしたことがある人は20%に上り、約3分の1は就職面接で、17%は初デートの時に知っているふりをしたと答えた。

 クラウドの呼称は、1994年に科学者らがインターネット経由で提供可能な一連のサービスを絵で説明した時、雲の形を使ったことで生まれたといわれている。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
STS Career

注目の記事

  1. 2025年12月1日

    就職&雇用ガイド2025
    監修 STS Career https://usfl.com/author/stscar...
  2. 2025年10月8日

    美しく生きる
    菊の花 ノートルダム清心学園元理事長である渡辺和子さんの言葉に、「どんな場所でも、美しく生...
  3. 2025年10月6日

    Japanese Sake
    日本の「伝統的酒造り」とは 2024年12月、ユネスコ政府間委員会第19回会合で、日...
  4. アメリカの医療・保険制度 アメリカの医療・保険制度は日本と大きく異なり、制度...
  5. 2025年6月4日

    ユーチューバー
    飛行機から見下ろしたテムズ川 誰でもギルティプレジャーがあるだろう。何か難しいこと、面倒なこ...
  6.        ジャズとグルメの町 ニューオーリンズ ルイジアナ州 ...
  7. 環境編 子どもが生きいきと暮らす海外生活のために 両親の海外駐在に伴って日本...
  8. 2025年2月8日

    旅先の美術館
    Norton Museum of Art / West Palm Beach フロリダはウエ...
ページ上部へ戻る