ミシガンのデータ・センター、「エナーシュア・バス」を採用

 ミシガン州ロイヤル・オークにあるリデータ・センターのバティー・センター・ワン(Liberty Center One)は、トレンドポイント・システムズ(TrendPoint Systems)の効率化装置「エナーシュア・バス・パワー・メーター(EnerSure Bus Power Meter)」を採用した。

 トレンドポイントは、商用規模の電力および冷却モニター装置を開発している。エナーシュア・バスはトレンドポイントの新製品で、「エナーシュア・ブランチ・サーキット・パワー・メーター」製品群を拡大するものと位置付けられる。

 グリーン・テクノロジー・ワールドによると、エナーシュア・バスは、ITおよび冷却負荷からアンペア数や電圧、出力係数、ワット数、キロワット時といった各種データを取得するシステムで、電力メーターに関する米国規格協会(ANSI)の標準規格「C12.1」を満たす唯一の製品だ。

 リバティー・センター・ワンでは、同装置の導入によってPUE(電力使用効率)を高めることを目指している。

 エナーシュア・バスは、データ・センターの電力消費状況を監視して、電力使用が過負荷を生じかねない水準にまで上がると警告を発したり、長期にわたる電力使用の傾向を報告したりすることで、電力消費管理を効率化させる。

 リバティー・センター・ワンのパトリック・ターナー最高技術責任者によると、フォーチュン100企業の重要システムを管理するのに適した品質の監視製品を探した結果、トレンドポイントのエナーシュア・バスが「明らかな選択肢」として浮上した話す。

 「第一に、商業水準の精度を誇るソリューションが必要だった。しかも、エナーシュア・バスの実装コストは、類似製品の半分程度だった」「当社の内部監視システムへの統合も容易だったことから、エナーシュア・バスに決めることは簡単な判断だった」とターナー氏は述べた。

 同データ・センターでは、最新設計の4000平方フィートの拡張部分にエナーシュア・バスを設置し、12月1日から本格始動させる予定。

 エナーシュア・バスの装置は、1台で最大84基の回路をサポートし、最大4000アンペア、120/208ボルトおよび277/480ボルトの両システムを監視できる柔軟対応が特長。価格はタップ1件につき600ドル。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 2023年2月14日

    愛するアメリカ
    サンフランシスコの町並み 一年中温暖なカリフォルニアだが、冬は雨が降る。以前は1年間でたった...
  2. キルトを縫い合わせたような美しい田園風景が広がるグラン・プレ カナダの東部ノヴァスコシア州に...
  3. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
  4. 九州より広いウッド・バッファロー国立公園には、森と湿地がどこまでも続いている ©Parc nati...
  5. 2022年12月9日

    住みたい国
    熊本県八代市の「くまモンポート八代」で 8月の終わりから9月中頃にかけて、私とニナは日本に飛...
  6. 2022年12月7日

    日常の些事
    冬の落ち葉 年齢を重ねると、だんだんと感動が薄くなるとはよくいわれる。ほとんどのことは過去に...
  7. 2022年12月6日

    美酒と器
    酒器の種類 酒器にはさまざまな素材、形のものが存在する。適切な器を選ばないとお酒本来...
  8. 契約上のトラブル 広範囲にわたる法律問題を扱う弊社にはさまざまなお問い合わせがありま...
ページ上部へ戻る