ミシガンのデータ・センター、「エナーシュア・バス」を採用
- 2012年10月11日
- 環境ビジネス
ミシガン州ロイヤル・オークにあるリデータ・センターのバティー・センター・ワン(Liberty Center One)は、トレンドポイント・システムズ(TrendPoint Systems)の効率化装置「エナーシュア・バス・パワー・メーター(EnerSure Bus Power Meter)」を採用した。
トレンドポイントは、商用規模の電力および冷却モニター装置を開発している。エナーシュア・バスはトレンドポイントの新製品で、「エナーシュア・ブランチ・サーキット・パワー・メーター」製品群を拡大するものと位置付けられる。
グリーン・テクノロジー・ワールドによると、エナーシュア・バスは、ITおよび冷却負荷からアンペア数や電圧、出力係数、ワット数、キロワット時といった各種データを取得するシステムで、電力メーターに関する米国規格協会(ANSI)の標準規格「C12.1」を満たす唯一の製品だ。
リバティー・センター・ワンでは、同装置の導入によってPUE(電力使用効率)を高めることを目指している。
エナーシュア・バスは、データ・センターの電力消費状況を監視して、電力使用が過負荷を生じかねない水準にまで上がると警告を発したり、長期にわたる電力使用の傾向を報告したりすることで、電力消費管理を効率化させる。
リバティー・センター・ワンのパトリック・ターナー最高技術責任者によると、フォーチュン100企業の重要システムを管理するのに適した品質の監視製品を探した結果、トレンドポイントのエナーシュア・バスが「明らかな選択肢」として浮上した話す。
「第一に、商業水準の精度を誇るソリューションが必要だった。しかも、エナーシュア・バスの実装コストは、類似製品の半分程度だった」「当社の内部監視システムへの統合も容易だったことから、エナーシュア・バスに決めることは簡単な判断だった」とターナー氏は述べた。
同データ・センターでは、最新設計の4000平方フィートの拡張部分にエナーシュア・バスを設置し、12月1日から本格始動させる予定。
エナーシュア・バスの装置は、1台で最大84基の回路をサポートし、最大4000アンペア、120/208ボルトおよび277/480ボルトの両システムを監視できる柔軟対応が特長。価格はタップ1件につき600ドル。
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