GTMリサーチの2013年5大報告書 〜 米国と世界の太陽光発電市場を分析
- 2013年12月23日
- 環境ビジネス
GTMリサーチは、21ページから426ページまで様々な長さの調査報告書を2013年の1年間に30本以上発表してきた。グリーンテック・メディア誌では、そのうち最もよく読まれた5つの報告書を特定し、2013年最大の関心事と位置づけられる5大環境技術を紹介している。
1.「U.S. Residential Solar PV Financing: The Vendor, Installer, and Financier Landscape, 2013-2016」
個人住宅向けソーラー・パネルの融資モデルは、米国の太陽発電市場で過去3年ほどにわたって最も注目の話題の一つとなっている。同報告書はその実態を詳しく報告したものだ。
ソーラー・パネルのリースと電力購入契約に基づく事業モデルを採用する業者数は増えており、その代表格であるソーラーシティ(SolarCity)は成功裏に株式上場を果たした。
2.「The Global PV Inverter Landscape 2013: Technologies, Markets, and Survivors」
ソーラー・パネルの頭脳として機能するインバーターの製造業界には、今年大きな価格圧力がかかった。
2013年、インバーター業界の出荷規模はメガワット数では前年比10%増となるが、市場価値は同10%減になるとみられる。
ソーラー・パネル・システムは、発電効率の向上に加え、通信機能や送電網との相互運用性など多機能化が求められている。太陽光発電奨励市場は地域によっては縮小したり競争が激化したりしているためだ。
225ページにわたる同報告書では、急速に変化する市場で今後の価値提案という視点からどの企業が強みを握っているかを分析している。
3.「U.S. Residential Solar PV Customer Acquisition: Strategies, Costs and Vendors」
45ページの同報告書は、米国の個人住宅向け市場のなかでも顧客開拓の分野に特化。顧客開拓を手がける企業にはどのような企業があるか、さらに主要企業が好む顧客開拓の戦略はどのようなものかを取り上げた。
4.「Global PV Monitoring: Technologies, Markets and Leading Players, 2013-2017」
同報告書は、GTMリサーチとソリチャンバ・コンサルティング(SoliChamba Consulting)が共同作成したもので、425ページにわたって、世界のソーラー・パネル・モニタリング市場の最新動向をはじめ、現行の技術や企業60社以上を紹介した。
市場規模や市場占有率、2017年までの需要予測を、市場分野別と国別に分析している。
5.「PV Technology and Cost Outlook, 2013-2017」
多結晶シリコン・ウェハー、セル、モジュール、素材など、最新の技術面を紹介した112ページの報告書で、2017年までの世界供給網に影響するとみられる技術予測およびコスト予測を盛り込んでいる。
ウエハー・スライシングやセル・プロセシング、モジュール組み立てといった画期的な技術革新が、発電効率と製造コストにどのように影響し得るかを予測した。
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