フォードの「シンク」、新OSはブラックベリー製

 フォードは、次世代車内テレマティックス・システム「シンク(Sync)」の基本ソフト(OS)をこれまでのマイクロソフト製「ウィンドウズ」からブラックベリーの「QNX」に切り替える。

 ブルームバーグ・ニュースが関係者の話として伝えたところによると、QNXの方がライセンス料が安い上、システムの柔軟性やスピードが高まると期待されている。

 マイクロソフトの音声起動ソフトを使ったシンクは、すでに700万台以上のフォード車に搭載され、携帯電話の操作や音楽鑑賞などに使われている。しかし、JDパワー&アソシエイツやコンシューマー・リポーツの調査では誤作動やタッチスクリーンに対するユーザーの不満が多く、今後フォードが消費者を引きつけるにはシンクの改善が最重要課題の1つとなっている。

 昨年12月に発表されたアクセンチュアの報告書によると、車の購入の最大の決め手として車内テクノロジーを挙げる消費者は39%に上り、馬力や速度といった従来の性能を挙げる人(14%)の2倍以上に上っている。こうした状況を受け、テクノロジー業界では自動車メーカーとの契約取得競争が激化しており、グーグルは14年1月、GM、ホンダ、現代自、半導体大手エヌビディアと提携し、「アンドロイド」OSの車への導入を推進すると発表した。

 一方、アップルは「アイフォン」などのディバイスを通して車内で「iOS」を使えるよう、BMW、メルセデス・ベンツ、日産などと協力している。

 IHSアイサプライによると、QNXはマイクロソフトと並んで車内システム用基本ソフトの主要サプライヤーで、フォルクスワーゲン(VW)傘下アウディやBMWのモデルに使われている。フォードにも搭載されればこの市場におけるシェアが70%に伸びる可能性もある。

  一方、マイクロソフトの自動車用ソフトは起亜、フィアット、日産、BMWにも搭載されているが、フォードが最大顧客であるため、今回のOS変更は大きな打撃となる。

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