日新システムズ、スカイネットと提携 〜 家庭向け電力管理にクラウド活用
- 2014年3月31日
- 環境ビジネス
京都本社の日新システムズは、カナダのスカイネット・クラウド・システムズ(Skkynet Cloud Systems)のデータ統合およびディスプレイ技術を採用した。
グリーン・テクノロジー・ワールド誌によると、スカイネットは、コージェント・リアルタイム・システムズ(Cogent Real-Time Systems)から派生した企業で、リアルタイムのクラウド情報を提供している。
今回の提携では、日新システムズが独自の家庭用エネルギー管理システム「エコネット・ライト(ECHONET Lite)」のサーバー開発ツールにコージェントの技術を活用するもの。
その結果、エコネット・ライト対応のツールにプログラム機能やデータ統合、ウェブ基盤のHMIサポートが実現する。利用者はどんなパソコンにでもエコネット・ライト対応のツールを実装して家庭のエネルギー使用状況を制御できるようになる。
「この種のツールはこれまでになかった。住宅所有者に即座に利点をもたらす画期的な技術革新だ」「同ソフトウェアを実装するだけで、エコネット・ライトに対応した家庭用エネルギー管理システムを利用できるようになる」と、日新システムズのソリューション事業担当執行役員である石倉利朗氏は述べた。
ウィンドウズ系パソコンに搭載された家庭用エネルギー管理システムのサーバー開発ツールは、コージェントの「データハブ(DataHub)」を利用してデータを集積し、スマート・メーターに接続されたエアコンや温水器などを監視および制御する。
住宅所有者は、コージェントの「ウェブビュー(WebView)」技術を使って、ドラッグ&ドロップの簡単操作でウェブ基盤のコントロール・パネルを構築できる。
「日新システムズは、クラウド基盤のリアルタイム・データ統合の分野において先駆的な存在だ」「その家庭用エネルギー管理システムのサーバー開発ツールは、スカイネットのクラウド技術の用途として理想的だ」と、スカイネットのポール・トーマス社長は話す。
スカイネットは2014年に入って、システム統合を手がける大阪のベルチャイルドとも提携した。その提携では、金融取引サポートをベルチャイルドが提供し、スカイネットがクラウドを介したリアルタイム・データ統合をサポートするソフトウェアを提供する。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる
-
アマゾンや小売大手ら、頻発する返金詐欺で巨額の損害 〜 詐欺集団ら、ティックトックで協力購入者たちを募集
-
2024年4月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 自動車関連
中国の自動車メーカー、慣行覆しEV生産を迅速化
-
2024年3月28日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ウェイモ、テキサス州で社員向けロボタクシー運行
-
ハーバード大、急速充電が可能なリチウム金属電池を開発
-
2024年3月21日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
6割がブランドより接続性重視~EVドライバー調査、マッキンゼー
-
2024年3月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
少しの「つながる車」情報で信号機のタイミング調整