IBM、メルボルンで水道会社と提携 〜 資産管理と顧客サービスの技術を提供

 IBMは、メルボルン最大の水道会社ヤラ・バレー・ウォーター(Yarra Valley Water)の水道管理と顧客サービスに関する技術コンサルティングを提供する。

 ヤラ・バレー・ウォーターは、個人170万件、法人5万社以上の顧客を有する。同社は、効率化と顧客サービス向上のための技術パートナーを模索していた。

 エンバイロメンタル・リーダー誌によると、ヤラ・バレー・ウォーターは今回の提携を通じて、複数のシステムを単一プラットフォームに統合し、30億件を上回る基幹設備資産に対する可視性を実現する。

 具体的には、全長1万9000キロを超える上下水道管をはじめ、79ヵ所のポンプ施設、9ヵ所の下水処理場、2ヵ所の水道再生施設が含まれる。

 同社は、それらの資産全体にわたってデータを収集し分析することで、老朽化する基幹設備の刷新事業に役立てる計画だ。新しいシステムの導入によって、既存資産の寿命が長期化し、ダウンタイムや保守および管理のコストを抑えられる、とIBMは説明している。

 また、顧客サービスの担当部門は、顧客に関するすべての情報を1画面に表示して、問題の報告があった際にすばやく対応できるようになる。

 IBMは、スマート・シティー関連サービスを自治体に提供するために、2014年にヴィオリア(Veolia)と提携した。その最初の製品となるスマート水道サービスでは、大規模データ(Big Data)を活用するIBMのインテリジェント・ウォーター・ソフトウェアを統合している。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る