IBM、メルボルンで水道会社と提携 〜 資産管理と顧客サービスの技術を提供
- 2015年1月26日
- 環境ビジネス
IBMは、メルボルン最大の水道会社ヤラ・バレー・ウォーター(Yarra Valley Water)の水道管理と顧客サービスに関する技術コンサルティングを提供する。
ヤラ・バレー・ウォーターは、個人170万件、法人5万社以上の顧客を有する。同社は、効率化と顧客サービス向上のための技術パートナーを模索していた。
エンバイロメンタル・リーダー誌によると、ヤラ・バレー・ウォーターは今回の提携を通じて、複数のシステムを単一プラットフォームに統合し、30億件を上回る基幹設備資産に対する可視性を実現する。
具体的には、全長1万9000キロを超える上下水道管をはじめ、79ヵ所のポンプ施設、9ヵ所の下水処理場、2ヵ所の水道再生施設が含まれる。
同社は、それらの資産全体にわたってデータを収集し分析することで、老朽化する基幹設備の刷新事業に役立てる計画だ。新しいシステムの導入によって、既存資産の寿命が長期化し、ダウンタイムや保守および管理のコストを抑えられる、とIBMは説明している。
また、顧客サービスの担当部門は、顧客に関するすべての情報を1画面に表示して、問題の報告があった際にすばやく対応できるようになる。
IBMは、スマート・シティー関連サービスを自治体に提供するために、2014年にヴィオリア(Veolia)と提携した。その最初の製品となるスマート水道サービスでは、大規模データ(Big Data)を活用するIBMのインテリジェント・ウォーター・ソフトウェアを統合している。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
米有料テレビ・サービス、第1四半期に過去最悪の231万世帯減 ~ さらに深刻化する加入者流出
-
人工知能、核戦争に匹敵する人類滅亡の危機につながる恐れ ~ 技術業界幹部ら、公開共同声明で警告
-
2023年5月30日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
従業員らの隠れたチャットGPT利用がCISOらの悩みのタネに ~ 専門家ら、二つの対策を提示
-
米食品業界、スナック菓子ブームで活況
-
2023年5月23日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
オープンAI、モバイル・チャットGPTを発表 ~ iOS版はすでに利用可能、米国外版はこれから
-
2023年5月21日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
サービスナウ、エヌビディアと提携 ~ 特定業務に特化した法人向け生成人工知能を独自開発へ
-
2023年5月18日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
米国の補助金制度を理由に米国への生産拠点移転をねらうドイツ企業が急増 ~ 産業用電気代高騰や北米内互恵措置の適用に期待
-
米国の技術人材雇用機会、シリコン・バレーから東海岸に移行 ~ ワシントンDCやニューヨーク市、非技術業界で需要増
-
オレオレ詐欺、音声クローニングで巧妙化 ~ なりすましが見破りにくくなり被害が増える可能性
-
グーグル検索、新たな旅行関連機能群を提供 ~ 最安値の航空便を予約できる「価格保証」ツールを含む三つを発表