J&Jの乾癬治療薬、既存の人気薬より効果大

 ジョンソン&ジョンソン(J&J)が開発中の乾癬(かんせん)治療薬について、既存のベストセラー薬よりも効能が高いという臨床試験結果が発表された。

 AP通信によると、この新薬「グセルクマブ(guselkumab、一般名)」は開発の最終段階にあり、数年後には当局の認可を得る可能性が高い。医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンにこのほど掲載された論文によると、既存の関連薬で最も売れているバイオテク医薬品大手アッヴィの「ヒュミラ(Humira)」を大幅に上回る高い効果が見られた。ヒュミラは2014年の売上高が125億ドルに達し、世界のすべての薬品の中で最高だった。

 今回の試験は、認可申請直前に行われる最終臨床試験の前段階にあたる中間臨床試験。約3000人の中程度〜深刻な乾癬患者を7グループに分け、うち5グループにはそれぞれ異なる量のグセルクマブを、1グループには偽薬を、残りの1グループにはヒュミラを投与して比較した。

 この結果、最も効果が高かった量のグセルクマブ投与グループでは、皮膚の異常の90%が消えた患者が62%に上り、ヒュミラの44%を大きく上回った。100%消えた患者も約30%と、ヒュミラの25%より多かった。2つの薬の副作用は似ており、いずれも深刻なものではなかった。

 これまで乾癬の生物学的製剤は「75%治せれば上出来」と考えられていたが、米国皮膚科学会(AAD)のマーク・レブウォール会長は「75%が90%に改善されれば患者の人生が変わる」と話した。米国内の乾癬患者は約750万人、国外では約1億2000万人に上る。

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