IBMは16日、ソフトウェア製品にセキュリティー問題がないかどうかを輸出先の国が検査できるようにするために、ソース・コードを公開することに合意した。
その対象となる国は数ヵ国とみられるが、実質的には米技術企業に対する中国共産党によるソフトウェア検閲といえる。
ベンチャービート誌によると、中国政府は、中国の国有企業が米国企業の製品を購入する前に、国家安全保障の脅威となる要素がそれらの製品にあるかないかの検査を可能にするためのソース・コード公開を米技術会社に義務付けている。
米技術大手らは、巨大な中国市場への進出という商機を手にする代わりに、中国企業への技術供与や合弁会社設立による業務提携を中国当局からなかば強要されている。IBMによる今回のソース・コード公開もその延長線上にある。
米国内での反発を懸念したIBMは、いかなる政府機関にも顧客情報を開示することはありえないことを強調。また、ウィンドウズのソース・コードを中国当局が検閲することにマイクロソフトも合意している、とIBMは説明し、批判回避に必死になっている。
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