メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)と米IT大手ピヴォタル(Pivotal)は、接続車(connected car)向けの車両情報アプリケーションを共同開発した。
ビジネス・クラウド・ニュースによると、車の状態に関する情報をスマートフォンやスマート腕時計経由で運転者にリアルタイムで知らせる同アプリケーションは、ピヴォタルのクラウド・ファウンドリー(Cloud Foundry)上で稼働する。
運転者はそれによって、エンジン油やラジエーター水、ガソリン残量といった重要状態情報をリアルタイムで知ることができるほか、冷暖房から施錠、道案内システムまで操作できる。
メルセデスによると、ほぼすべての新車は2020年までに排ガス・ゼロと自動走行の機能を装備し、パソコンやスマートフォンと同様のインターネット接続機能を搭載すると予想される。
メルセデスでは、接続車の潜在的機能を最大化かつ最適化するために、接続性を生かしたアプリケーション群の開発に注力する方針。その協力社としてピヴォタル・ラブズ(Pivotal Labs)のクラウド・プラットフォームであるピヴォタル・クラウド・ファウンドリーを採用した。
メルセデスはまた、その開発者向け枠組みとしてクラウド技術企業スプリング・ブート(Spring Boot)も協力社に選んでいる。車両情報アプリケーションもスプリングの開発基盤によって開発された。
メルセデスに加えダイムラー(Daimler)でも、排ガス・ゼロの目標を達成するために、ピヴォタルの最先端ソフトウェア開発方法がもたらす可能性を模索している。
ピヴォタルのスコット・ヤラ共同社長は、メルセデスとダイムラーについて、自動車業界にとってソフトウェア技術がいかに重要かを両社は理解しており、「両社はもはや偉大なソフトウェア企業だ」と述べた。
ダイムラーでも、車載ITシステム用ソフトウェアの技術革新周期を短縮するために、ピヴォタルのクラウド・ファウンドリーを採用している。
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