内装事業、再編進み活況の兆し
- 2015年12月23日
- 自動車関連
自動車用内装サプライヤーによる事業の再編が活発化している。
オートモーティブ・ニュースよると、サプライヤー大手のマグナは2015年、内装事業をグルーポ・アントリンに売却。ジョンソン・コントロールズも内装事業の多くを売却したほか、ビステオンも内装事業を大手投資企業のサーベラス・キャピタル・マネジメントに売却した。
一方でマグナはシート事業に注力し、メキシコのコアウイラ州に新工場を開設したほか、インドのサナンドでもフォード向けにシート生産を開始する。マグナはさらに、中国の重慶宏立至信と50:50の合弁会社を設立し、長安フォードなどにシートのシステムや部品を供給する。
業界では、数年に渡る内装分野の低迷を背景に企業間の取り引きが加速化している。内装サプライヤーの間では15年、競合から専門技術を獲得して自社事業を強化する動きが顕著で、活況を呈し始めた。
リアーは皮革素材メーカーのイーグル・オタワを買収した。独ブローゼ(Brose)は英コベントリーに新工場を開設し、軽量のリアシート・システム50万台分をジャガー・ランドローバーに供給する。米ジェンサーム(Gentherm)も16年第3四半期、メキシコのグアナファト州セラヤで新工場を稼働させる。工場は1500人を雇用してシート部品を生産する。
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