心臓疾患を招く12の習慣

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アメリカの成人の3人に1人は、循環器と心臓の疾患に悩まされている。循環器と心臓の疾患は突然死の原因にもなり、深刻だ。では、心臓疾患につながりやすい悪しき習慣とはどのようなものだろうか?

1.テレビの見過ぎ
何時間も座ったままテレビを見続けるのは、運動不足となり、心臓麻痺や脳卒中のリスクを高める。テレビを見ていなくても、仕事で座った状態が続く人は、時折、立ち上がって周囲を歩き回る、また電話が鳴ったら必ず立って応対するなど自分なりのルールを決めよう。

2.ネガティブな感情
ストレスや敵意、失意といったネガティブな感情は心臓に大きな負担となる。様々な研究で、笑うことがストレスを軽減し、いかに健康に良いかが実証されている。悩みは抱え続けず、人にアドバイスを求めたり、趣味でストレスを発散したりしよう。

3.いびき
いびきは睡眠時無呼吸障害の予兆の可能性がある。この無呼吸障害は睡眠時に血圧の急上昇を引き起こす。1800万人以上のアメリカ人が、心臓疾患のリスクを高めるこの障害に悩まされている。いびきをかき、目覚めた時に疲労感を感じるようならドクターの指示を仰ごう。

4.集中的なエクササイズ
運動は必要だが、突然エクササイズにとりつかれ、一定期間が過ぎると全て止めてしまうのは理想的な運動習慣とは言えない。エクササイズは長期にわたってゆっくりと自分のペースで臨むのが理想的。

5.アルコールの過剰摂取
適度なアルコールの摂取は心臓に良いという研究結果もある。しかし、過剰な摂取は高血圧のリスクを高める。毎日アルコールを飲むなら男性は1日2杯、女性は1杯に留めたいところだ。

6.食べ過ぎ
オーバーウェイトは心臓病の主要な要因であり、アメリカでは72%の男性、64%の女性はオーバーウェイトまたは予備軍とされる。1回に食べるポーションを小さくしたり、糖分を含む飲料を水に変えたりするなど地道な努力を続けよう。

7.赤身肉
赤身の肉を食べるのは日常的なことではなく、とっておきの自分へのご褒美にしよう。赤身肉はベーコンやソーセージといった加工肉同様に飽和脂肪酸の含有率が高い。これにより、高コレステロールだけでなく心臓疾患の原因ともなる。

8.医者嫌い
ドクターに診断してもらうことで、コレステロール値、血圧、血糖値などがわかる。これらの値が上昇することで心臓疾患や糖尿病にかかる。20代の時に正常値だったからと言って、50代もそうだとは限らない。定期的な健康診断を励行しよう。

9.喫煙、または喫煙者と同居
心臓の血流のブロックを促進する喫煙は、心臓疾患を引き起こす最も悪しき習慣。また年間4万6000人が副流煙による心臓疾患で死亡していることも見過ごせない。

10.果物・野菜嫌い
心臓に最も優しい食物は果物と野菜である。1日に野菜と果物を5サービング*以上摂取する人は、3サービング以下の人より心臓疾患のリスクが20%低いことが研究で判明している。ジャンクフードは最低限に抑え、豊富な野菜と果物を食べよう。

11.症状を無視
以前は階段を楽に駆け上がっていたのに、突然息切れするようになったら、すぐにドクターの予約を入れよう。症状を放置しておくと、対処できないダメージを引き起こす可能性がある。

12.塩分の摂り過ぎ
塩分を摂るほど血圧は上昇する。3人に1人のアメリカ人は高血圧。高血圧は脳卒中、肝臓障害、心臓麻痺の原因にもなる。50歳以上であれば1日の塩分の摂取は1500ミリグラムに留めたい。

*サービングとは?
生野菜は1サービング=1カップ、調理した野菜は1サービング=1/2カップ、りんご。バナナ、オレンジ、梨は1サービング=中1個

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