ニューオーリンズ 旅の参考情報
ニューオーリンズの最新観光情報はここで!
New Orleans Convention and Visitors Bureau
www.neworleanscvb.com
Frenchmen Street
フレンチメン・ストリート
frenchmenstreetlive.com
ジャズは死んだ──。ニューヨークやロサンゼルス、サンフランシスコに住む音楽ファンなら、一度はそう悲嘆したことがあるだろう。ならばニューオーリンズへ行こう。
フレンチ・クオーターのバーボン・ストリート周辺にある伝統的なニューオーリンズ・ジャズを聞かせる店、洗練されたジャズクラブも元気だ。でも、それらは観光客向けで、たいていが「座ってグラス片手にステージを見つめて聴く」というスタイル。それではつまらない。
フレンチ・クオーターのすぐ外にあるフレンチメン・ストリートへ行くと、今この瞬間を生きているジャズが、存分に聴ける。1本のストリート、2〜3ブロックの両脇にクラブが並び、開け放した扉から、ジャズ、ファンク、ブルース、レゲエまで、自在な音色が飛び出してくる。そのどれもが、ニューオーリンズ風の味つけだ。夜中のストリートに、セカンドライン(ニューオーリンズ独特のブラスバンドのパレード)が繰り出して、酔客を店の中から誘い出す。
ニューオーリンズのジャズが、ほかの街のジャズと明らかに違うのは、客が踊ること。集まる年齢層も若い。マイルスやコルトレーンのチューンに合わせて、みんな踊る。ラップのバースがはいったり、ヒップホップも交じったりする。
ほとんどの店がカバーチャージはなし。ジャムセッションも多い。路上の屋台やアートマーケットが夜遅くまで開いている。地元のミュージシャンとも気軽に話せる。気づけば明け方になっている。
ドゥーキー・チェイス・レストラン
www.dookychaserestaurant.com
1941年創業の、トゥレメーを代表する老舗レストラン。本格的なクレオール料理を出す。ハリケーン・カトリーナの影響で閉店していたが、2年後に再開した。
著名人が訪れることでも有名で、公民権運動のさなかには、マーティン・ルーサー・キング牧師がここで、料理を食べながら運動の戦略を練ったという。
オバマ大統領が食事に立ち寄った際、ガンボ(ニューオーリンズを代表するクレオール料理)にホットソースをかけようとしたところ、シェフのリア・チェースさんがその手を止めて、「私の料理には何も足す必要がない」と言って「たしなめた」というエピソードが有名だ。
Mardi Gras Indian Show
マルディグラ・インディアン・ショー
www.mardigrasindianshow.com
tremeindiantours.com
ニューオーリンズの黒人の歴史と文化が詰まった地区、トゥレメーの街を回り、公民権運動や、マルディグラ・インディアンの伝統を学ぶツアーなどを実施している。地元の人が好むレストランやナイトクラブの情報も教えてもらえる。
ウィリー・メイズ・スコッチハウス
2401 St. Ann Street, New Orleans, LA
504-822-9503
トゥレメー地区にある伝説のフライドチキンの店。メニューのその名も「America’s Best Fried Chicken」。揚げる前につける衣に、秘密がある。サイドディッシュは、煮込んだバタービーンズとライスの組み合わせが美味。1950年代にオープンしてから、家族経営で続いている。
テレビなどで紹介されて以降、全米各地からここのチキンを食べようと観光客がタクシーで乗りつけるようになった。トゥレメー地区の住宅街で、唯一行列ができている場所なので、すぐわかる。
後編は、ニューオーリンズの豊かな食、水とともに生き死ぬ文化の土壌などを探ります。お楽しみに。
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