「Star Wars: The Force Awakens」いよいよ始動! 新シリーズも日本の影響大? (12月18日公開)
文/はせがわいずみ(Text by Izumi Hasegawa)
- 2015年12月18日
空前の前売り券セールスを記録した「Star Wars: The Force Awakens」。プレミア上映会はアカデミー賞の恒久会場となったドルビー劇場と、その隣のチャイニーズ劇場、向かいのエル・キャピタン劇場の3つの大劇場で同時開催され、周辺はオスカーよりも大がかりな交通規制がしかれた。
マスコミ試写も厳重な警備で、駐車場前で1度チェックインしてリストバンドを受け取った後、劇場入り口でもチェックインして新たなリストバンドを受け取った。もちろん、携帯電話、カメラ、パソコンの劇場内持ち込みは禁止。大型バッグも入り口で預けなければならなかった。
さて、そうまでして期待を膨らますだけ膨らませた「Star Wars」シリーズの最新作は、オリジナルのノリをしっかり踏襲した映画になっていた。大がかりな設定の割には、漫画っぽいキャラ設定とチープなメロドラマ、悪の理由なき悪行を踏襲している点にはがっくりしたが、昨今のハリウッド映画の流行となった男子より優秀で使える強いヒロインが牽引するガールズ・パワー炸裂のストーリーには(自分が女子だからなのか)大いに満足した。
「監督の仕事のほとんどは配役」と言われるが、キャスティングが非常に良く、J・J・エイブラムスの手腕に改めて感嘆した。特に、新たなヒロイン、レイに扮したデイジー・リドリー、相手役フィンに扮したジョン・ボイエガ、反乱軍のパイロット、ポー役のオスカー・アイザックは素晴らしく、彼らの演技に釘付けとなった。そして、ハン・ソロ役のハリソン・フォードは、ベテランらしく、要としての役割をしっかりこなすオーラと演技で観客を魅了した。
しかし、何よりもシーンをさらったのは、本作から登場するロボットBB-8だった。忠犬ハチ公よろしく、主人の言うことを忠実に守り、愛嬌たっぷりの人なつっこい仕草や反応を示す。ロボットだと忘れてしまう瞬間が何度もあった。
日本人として気になったのは、レイの登場シーン。「風の谷のナウシカ」に酷似しているのは、オマージュなのか、コピーなのか……? シリーズ中、最初に公開された映画「Star Wars: Episode IV – A New Hope」は黒沢明の映画に酷似したシーンがあるだけに、本作も日本の影響大の作品のようだ。
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