新ジャンル確立?! ラブ・アクション映画「Pride and Prejudice and Zombies」(2月5日から劇場公開)

文/はせがわいずみ(Text by Izumi Hasegawa)

 

© 2016 CTMG, Inc.

© 2016 CTMG, Inc.

 ジェーン・オースティンの「高慢と偏見」にゾンビを絡めた「Pride and Prejudice and Zombies」は同名小説の映画化で、原作はベストセラーになった。ゾンビ・ブームにあやかったヒットかと思いきや、映画を観てそうではないことが分かった。元ネタとなる「高慢と偏見」が持つ、ユーモアを交えた恋愛小説の要素を生かしつつ、ゾンビが存在する世界観を見事に融合させていたのだ。筆者のように、何度も映像化されてきた「高慢と偏見」が物足りなかった人にとって、ラブ・ロマンスのドキドキとアクションのワクワクが絶妙なタイミングで交互に展開している本作は、飽きることなく最後まで楽しめるだろう。また、(筆者のように)ゾンビという概念にかなり否定的な人にも納得いく理由付けをしているのも良かった。
 

© 2016 CTMG, Inc.

© 2016 CTMG, Inc.

 ちなみに、本作では、ゾンビから身を守るためにイギリスの裕福な家の子供は東洋に留学して武道を学ぶという設定。留学先は実家の財力によって異なり、最も裕福な家の子供は日本に行くのがステイタスとなっているのが興味深かった。

 ヒロインのエリザベスら女性陣が武術の使い手で、護身だけでなく、好きな男性を守るために大活躍するアクションを見せる。近年、ハリウッドで流行の強い女性が主人公の流れを汲むものの、ベースが恋愛小説なので「ラブ・アクション」という新ジャンルを築いた作品と言えよう。(2月5日から劇場公開)
 

© 2016 CTMG, Inc.

© 2016 CTMG, Inc.

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

はせがわいずみ (Izumi Hasegawa)

はせがわいずみ (Izumi Hasegawa)

ライタープロフィール

島根県松江市出身。映画ジャーナリスト・神主。NHKなどのアナウンサーを経て、映画・TV記者に。取材したセレブはのべ5000人以上。スターのインタビューや写真を全世界の媒体に配信する通信社Hollywood News Wire Inc. を経営 (一部をWhatsUpHollywood.comに掲載。動画インタビューはUTBでも放送中!!)。ハリウッドと日本の架け橋としてHollywood-PRを立ち上げ、PR・マーケティング、コンサルタントとしても活動中。
実家が神社(出世稲荷神社)なので神主の資格を持つ。島根県ふるさと親善大使「遣島使」。著書:TV『24』公式解説本『メイキング・オブ 24-TWENTY FOUR-』(竹書房)

この著者への感想・コメントはこちらから

Name / お名前*

Email*

Comment / 本文

この著者の最新の記事

関連記事

ニュースレター
アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 注)情報はすべて2020年11月15日現在のものです。最新情報は専門家にお問い合わせください。 ...
  2. 「栄養バランスの取れたおいしい和食を家庭で簡単に」。ニューヨークに4店舗を構える日本の弁当専...
  3. 2020年9月末、ニナは大学に入学する。彼女が進学先として選んだのはカリフォルニア大学(UC...
  4. 2020年10月2日

    豊かな日々を生きる
    「Live rich life」。ピート・ハミルの言葉である。2020年8月5日、彼は85歳...
  5. ケンタッキー州の西部に位置するマンモス・ケーブ国立公園は、複雑に絡み合った小道と大小さまざま...
  6. あなたの食生活は大丈夫? 「体が資本」という言葉がある通り、日々の食事は体の土台を作るための大...
  7. ステンレス製のお皿にライスが隠れるようにルーを全体にかけ、その上にトンカツ、そして付け合わせにはキャ...
  8. この原稿を書いているのは2020年6月12日。昨日、ニナの義務教育が終了した。オンラインでの...
ページ上部へ戻る