ホラー映画を観た夜は悪夢を見ることが多いのでなるべく避けているが、本作「Most Likely to Die」は、B級臭漂うだけでなく、ネット時代のタブロイド文化を牽引するゴシップ・ブロガー、ペレス・ヒルトンが出演しているので観ることにした。
高校時代の仲間が久しぶりに集まると、卒業アルバムにそれぞれが「Most Likely to」の後に書いた言葉にちなんだ死に方をしていくというもの。
仲間の誰が犯人なのか? というミステリーに、それぞれの関係のドラマが絡み、B級ながらもそれなりに楽しめた。
集まった仲間に有名スターがいることから、ヒルトン演じるブロガーのフレディーは、ビデオカメラを友人達に向ける。そのため、有名ブロガーのゲスト出演のように見えるが、実はヒルトンは、ニューヨーク大学で演劇を専攻した俳優。俳優業よりもブロガーとして有名になったことは、「諸刃の刃で、好影響と悪影響の両方がある」と筆者の問いに答えた。「ブロガーとして見られ、俳優として見てもらえない反面、ブログを使って俳優業の宣伝ができるから」だそうだ。劇中、カメラを向けられた友人はフレディーの生業を理解する反応を示すが、実生活での友人たちの反応を聞くと、「今は2人の子供が親友」とはぐらかした。ただ、親になったことでゴシップに対する見方が変わったとも打ち明けていた。(5月13日公開)
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