2015年の締めくくりは本作で?!

文/はせがわいずみ(Text by Izumi Hasegawa)

© 2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

© 2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

 キアヌ・リーブス主演の1991年の同名映画のリメイク「Point Break」は、CGを使ったアクションに食傷気味の人にピッタリの作品。「Star Wars: Episode VII – The Force Awakens」の封切り1週間後の公開という強気も納得で、同じアクションでも本作はCGを使わず、実際にその分野で活躍するアスリートをスタントマンに起用して撮影し、まるでドキュメンタリー映画を観ているかのような錯覚に陥るほど。特に大波サーフィンとスイスの山間をウィングスーツで滑空するシーンには度肝を抜かれる。
 
 ウィングスーツの滑空は風の抵抗を利用するだけにジャンパーそれぞれが接近して飛ぶのはかなりの危険を伴うが、本作ではアドレナリン中毒な登場人物4人が一気に滑空するという設定。キャストのスタントを務めたジャンパーに加え、カメラをつけたジャンパーも用意して撮影したシーンには息をのむ。一歩間違えれば仲間に激突して墜落してしまう危険を冒しての撮影だけに、その緊張感がスクリーンから伝わってくる。観客もアドレナリンを感じる瞬間だ。
 
 大波サーフィンのシーンは、スタントを担当したプロのサーファーでさえケガを負ってしまうほど強力な波を使って撮影。その甲斐(?)あって、超大型のパイプラインをくぐり抜けるショットに興奮する。
 
 犯罪集団のボスと潜入捜査官の主人公との親交を描く筋と世界を股に掛けた危険なスポーツの数々はオリジナルと変わらないが、本作では犯罪集団が日本人冒険家へのオマージュを捧げている点が加えられている。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

はせがわいずみ (Izumi Hasegawa)

はせがわいずみ (Izumi Hasegawa)

ライタープロフィール

島根県松江市出身。映画ジャーナリスト・神主。NHKなどのアナウンサーを経て、映画・TV記者に。取材したセレブはのべ5000人以上。スターのインタビューや写真を全世界の媒体に配信する通信社Hollywood News Wire Inc. を経営 (一部をWhatsUpHollywood.comに掲載。動画インタビューはUTBでも放送中!!)。ハリウッドと日本の架け橋としてHollywood-PRを立ち上げ、PR・マーケティング、コンサルタントとしても活動中。
実家が神社(出世稲荷神社)なので神主の資格を持つ。島根県ふるさと親善大使「遣島使」。著書:TV『24』公式解説本『メイキング・オブ 24-TWENTY FOUR-』(竹書房)

この著者への感想・コメントはこちらから

Name / お名前*

Email*

Comment / 本文

この著者の最新の記事

関連記事

Universal Mobile
資格の学校TAC
アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 契約上のトラブル 広範囲にわたる法律問題を扱う弊社にはさまざまなお問い合わせがありま...
  2. この号が出る頃、私とニナは日本での3週間の滞在を終えてアメリカに戻っているはずだ。ニナにと...
  3. 2022年10月7日

    森英恵の反骨精神
    裏庭の蝶 ファッションが好きな女性はたくさんいるだろう。私もその一人だ。休日の気晴らしは以前...
  4. およそ2000人の作業員により、6年間で建設されたリドー運河 カナダの首都オタワと、5大湖の...
  5. 本特集は一般的なケースの情報提供を目的としたものです。特定事例におけるアドバイスが必要な場合は、専...
  6. 2022年8月11日

    有名人の親に学ぶ
    日本でも動画を撮影。シオンさんは右から2人目 写真提供:シオン・カジ 先日、超有名キッズユー...
  7. 2022年8月9日

    遊び上手
    独断と偏見だが、アメリカ人の良いところは遊び上手なことではないだろうか。日本人の若い方々は...
  8. カナダの東部、大西洋上に浮かぶニューファンドランド島。この島の西岸に位置するグロス・モーン国立公園...
ページ上部へ戻る