笑いとホロリのほど良い インディー映画
(8月26日公開)

文/はせがわいずみ(Text by Izumi Hasegawa)

© Sony Pictures Classics

© Sony Pictures Classics

コメディー・シリーズ「The Office」で頭角を現し、ジョージ・クルーニーが監督した映画「Leatherheads」の主役に抜擢され、ハリウッドでも注目の若手俳優となったジョン・クラシンスキー。そんな彼が、2本目の映画監督作品に選んだのは、手頃なサイズで、ほどよい笑いと感動を散りばめた低予算映画の本作「The Hollars」だ。

母親の病気により急遽帰省することになったジョンは、会社経営が傾いていることを隠していた父親と、出戻り実家暮らしの兄と再会しただけでなく、高校時代の恋人とも久しぶりに会う。兄の相変わらずのルーザーぶりに呆れつつも、何かと世話をするジョン。そんな折、都会に残してきた妊娠中の恋人が突然やって来る。

ストーリーはハラーズ家の話だが、映画を観ていると「あるある」とスクリーンに思わず言ってしまいそうな家族ネタが出てくる。エンターテインメントにするための「作り」があるものの、「あるある」と思わせるのは、力まない演出と演じる俳優が持つパーソナリティーが滲み出ているからかもしれない。「監督の仕事の80%はキャスティング」と言われるが、クラシンスキーの2回目の映画監督の仕事は、作品選びも出演者選びも「とても良く出来ました」の花まるを贈りたい。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

はせがわいずみ (Izumi Hasegawa)

はせがわいずみ (Izumi Hasegawa)

ライタープロフィール

島根県松江市出身。映画ジャーナリスト・神主。NHKなどのアナウンサーを経て、映画・TV記者に。取材したセレブはのべ5000人以上。スターのインタビューや写真を全世界の媒体に配信する通信社Hollywood News Wire Inc. を経営 (一部をWhatsUpHollywood.comに掲載。動画インタビューはUTBでも放送中!!)。ハリウッドと日本の架け橋としてHollywood-PRを立ち上げ、PR・マーケティング、コンサルタントとしても活動中。
実家が神社(出世稲荷神社)なので神主の資格を持つ。島根県ふるさと親善大使「遣島使」。著書:TV『24』公式解説本『メイキング・オブ 24-TWENTY FOUR-』(竹書房)

この著者への感想・コメントはこちらから

Name / お名前*

Email*

Comment / 本文

この著者の最新の記事

関連記事

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
STS Career

注目の記事

  1. 2025年12月1日

    就職&雇用ガイド2025
    監修 STS Career https://usfl.com/author/stscar...
  2. 2025年10月8日

    美しく生きる
    菊の花 ノートルダム清心学園元理事長である渡辺和子さんの言葉に、「どんな場所でも、美しく生...
  3. 2025年10月6日

    Japanese Sake
    日本の「伝統的酒造り」とは 2024年12月、ユネスコ政府間委員会第19回会合で、日...
  4. アメリカの医療・保険制度 アメリカの医療・保険制度は日本と大きく異なり、制度...
  5. 2025年6月4日

    ユーチューバー
    飛行機から見下ろしたテムズ川 誰でもギルティプレジャーがあるだろう。何か難しいこと、面倒なこ...
  6.        ジャズとグルメの町 ニューオーリンズ ルイジアナ州 ...
  7. 環境編 子どもが生きいきと暮らす海外生活のために 両親の海外駐在に伴って日本...
  8. 2025年2月8日

    旅先の美術館
    Norton Museum of Art / West Palm Beach フロリダはウエ...
ページ上部へ戻る