
© 2016 CTMG, Inc.
8月下旬公開の映画なのに、6月から試写がまわっていた本作。以前もこのコーナーでお伝えしたように、早くから試写をやる映画は配給会社の自慢の作品で、かなり良質と考えて良い。本作は、またもや帰省することになった筆者にとって、試写のタイミングもバッチリなら、質も良さそう……というダブルのメリットがある作品だった。実際どうだったのかというと……。予告編で感じた「切れ者が作った作品」という予測は間違っていなかった!! ツイストに次ぐツイストの連続と、緊張の糸の絶妙なタイミングでの緩急には、ただただうなるしかなかった。共同脚本と監督を務めたのは、ウルグアイ出身のフェデ・アルヴァレス。Youtubeにアップした短編映画がハリウッドの目に留まり、「Evil Dead」シリーズの4作目となる2003年の映画「Evil Dead」で、長編映画監督デビューを果たするという、新時代の映画作家だ。
本作はB級ホラー色がプンプンするが、実はホラーではない。どちらかというとスリラーで、体が切り刻まれたり、血がドバーッとこれでもか! っと出るようなシーンはない。追い詰められてひたすらドキドキし続ける作品だ。アルヴァレスの才能と頭脳に感服した。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします