「Why」と「How Come」の微妙な違い

今日の動画レッスンでは“Why”と“How come”の違いについて説明します。“Why”と“How come”は両方とも「なんで?」「どうして〜なの?」を意味しますが、状況により微妙な違いがありますので、今日はその点について説明しようと思います。


1)Why
→「なんで〜なの?」

“Why”の質問をする時は、「理由」や「目的」を知りたい時に使われます。「Tell me the reason!(理由を教えてください)」と同じような意味合いを持ち、「理由」を求めた質問をしていることになります。従って、理由を突き止めたい時は“Why”を使った質問するようにしましょう。

✔用法:「Why」+「動詞」+「主語」
✔フォーマルとカジュアルな場の両方で使える。

・Why are you studying English?(なんで英語を勉強しているのですか?)
・Why did you leave early?(なんで昨日早く帰ったのですか?)
・Why are you late?(なんで遅刻したのですか?)

2)How come
→「なんで〜なの?」

“How come”も理由を求める時に使われますが、自分が想定していた事と違いてビックリする「え、なんで?」のニュアンスが含まれます。例えば、出張に行っているはずの同僚と会社で会った時に「How come you are here? I thought you were supposed to be on a business trip?(なんでここにいるの?出張じゃあなかった?)」といった具合で使われます。

✔用法:「How come」+「主語」+「動詞」
✔必ずしも「理由」を求めておらず、口語的な表現でフレンドリーな響きがある。
✔状況により「なんでなんだろう?」と自分に呟いて答えを求めていないこともある。
✔正式な文章やスピーチなどフォマルな場で使うのは避けましょう。

・How come you are studying English? Your English is perfect.(なんで英語を勉強しているのですか?英語完璧じゃないですか。)
・How come the printer is out of ink? I just replaced it yesterday.(なんでプリンターのインクが切れたの?昨日交換したばかりなのに。)
・How come I’m so tired?(なんでこんなに疲れているんだろう?[一人で呟いている])

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

Jun Senesac

Jun Senesac

ライタープロフィール

ロサンゼルス出身の日米ハーフ。両親が運営するL.A.の英会話学校「BYB English Center」にて、高校生の頃から英語講師としてのキャリアをスタート。カリフォルニア州にあるUC Santa Barbara大学へ入学し、1年間一橋大学へ交換留学。卒業後、国際交流員として石川県内灘町役場で2年間の勤務を経て、2011年にアメリカへ帰国しBYB姉妹校をアーバインに開校。
2013年に英語学習サイト「Hapa英会話」を設立。2014年の2月よりHapa英会話のPodcastをスタートし、月間およそ40万ダウンロードされるまで成長。iTunes Japanが発表した『Best of 2014/2015』に2年連続選出。YouTubeにて登録者5万人を超える英会話チャンネル「Hapa英会話」を配信。
YouTubeやPodcast、ブログやメルマガなど様々な媒体を通じて、日米文化を取り入れた英語の学習環境を提供。
YouTube: https://www.youtube.com/hapaeikaiwa

この著者への感想・コメントはこちらから

Name / お名前*

Email*

Comment / 本文

この著者の最新の記事

関連記事

資格の学校TAC
アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. キノコのような不思議な形に削られた無数の岩の柱が立ち並ぶライティング・オン・ストーン ©︎Jan ...
  2. キッコーマン うちのごはん 忙しくて食事の準備に時間はかけられないけれど、家族やお子...
  3. ニューヨークの古い教会 根を詰めて仕事をし、極度に集中した緊張の日々が続くと、息が詰まって爆...
  4. ダイナミックに流れ落ちるヴァージニア滝の落差は、ナイアガラの滝の2倍 カナダの北西部、ノース...
  5. アメリカでは事故に遭い怪我をした場合、弁護士に依頼することが一般的です。しかし日本にはそう...
  6. グッゲンハイム美術館 Solomon R. Guggenheim MuseumNew York ...
  7. 2023年2月14日

    愛するアメリカ
    サンフランシスコの町並み 一年中温暖なカリフォルニアだが、冬は雨が降る。以前は1年間でたった...
  8. キルトを縫い合わせたような美しい田園風景が広がるグラン・プレ カナダの東部ノヴァスコシア州に...
ページ上部へ戻る