「So」と「Very」を使い分ける簡単ルール

「So」と「Very」は両方とも「とても」を意味する単語ですが、使い方が若干異なります。適切に使い分けされていなくとも会話に支障をきたすほどではないのですが、ちょっと不自然な英語に聞こえます。誰でもすぐに使い分けができる簡単ルールをご紹介します。


「So」を使う状況
→ 相手が既に知っている情報や当然なことを述べる時

“So”は基本的に話し相手が既に知っていることについて話す場合に使われます。また純粋な感情を含み、親しみを感じさせるニュアンスがあるので、友達や同僚など関係が近い人に対して使われる傾向があり、インフォーマルな表現になります。

「Very」を使う状況
→ 相手にとって新しい情報を伝える時

“Very”は基本的に話し相手が知らないこと、相手にとって新しい情報を伝える時に使われます。スピーチや面接などフォーマルな場で使われる傾向があります。

基本的なルールはこれだけです。ちょっとしたニュアンスの違いなので、あまり考え過ぎる必要はありませんが、違いを理解することで徐々に上手に使い分けができるようになります。例文で比較してみましょう。

1) It’s so hot today.(今日はとても暑いですね。)
※その場に居合わせている人に言うイメージです。

1) It’s very hot in Japan.(日本はとても暑いです。)
※日本に住んでいない人、行った事がない人に対して言うイメージです。


2) I’m so tired.(とても疲れています。)
※職場の同僚など、自分が疲れていることを分かっている相手に言うイメージです。

2) I’m very tired.(とても疲れています。)
※自分が疲れていることを知らない人に「How are you?」と挨拶された時などに返事をするイメージです。


3) That movie was so funny!(あの映画本当に面白かったね。)
※一緒に映画を見た相手や、その映画を既に見た人に言うイメージです。

3) That movie was very funny!(あの映画は本当に面白かったよ。)
※まだ映画を見ていない人言うイメージです。


4) Thank you so much for helping out today.(今日はお手伝いありがとう!)
※友達に対して使うイメージ。ここで“Very”を使うとやや固い。

4) Thank you very much for your time.(お時間をつくっていただき誠にありがとうございました。)
※ビジネスの場で使うイメージ。ここで“So”を使うとフレンドリー過ぎる。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

Jun Senesac

Jun Senesac

ライタープロフィール

ロサンゼルス出身の日米ハーフ。両親が運営するL.A.の英会話学校「BYB English Center」にて、高校生の頃から英語講師としてのキャリアをスタート。カリフォルニア州にあるUC Santa Barbara大学へ入学し、1年間一橋大学へ交換留学。卒業後、国際交流員として石川県内灘町役場で2年間の勤務を経て、2011年にアメリカへ帰国しBYB姉妹校をアーバインに開校。
2013年に英語学習サイト「Hapa英会話」を設立。2014年の2月よりHapa英会話のPodcastをスタートし、月間およそ40万ダウンロードされるまで成長。iTunes Japanが発表した『Best of 2014/2015』に2年連続選出。YouTubeにて登録者5万人を超える英会話チャンネル「Hapa英会話」を配信。
YouTubeやPodcast、ブログやメルマガなど様々な媒体を通じて、日米文化を取り入れた英語の学習環境を提供。
YouTube: https://www.youtube.com/hapaeikaiwa

この著者への感想・コメントはこちらから

Name / お名前*

Email*

Comment / 本文

この著者の最新の記事

関連記事

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る