「Do you」と「Did you」は、用法次第でニュアンスが変わる?
- 2017年4月4日
ネイティブと会話していて「あれ?文法的には“Do you know”と表現するはずなのに、“Did you know”って言ってる・・・」なんて疑問を抱いたことはありませんか?実はこれは、ただの言い間違いではなく、ニュアンスを変えるために意図的にそのように表現しているんです。より自然な英語が話せるように是非マスターしちゃいましょう!
「Do you know」と「Did you know」の違い
「Did you know _____?」は「質問」ではなく「伝える」ニュアンス
例えば、猫について無知の友達に「Do/Did you know that cats sleep 12-16 hours a day?(猫って1日12〜16時間寝るって知ってた?)」のように、一般的な知識や情報を尋ねる時は“Do you know”と“Did you know”両方を使うことができます。しかし“Did you know”は、「質問」というより、自分は知っていて且つ相手が知らないであろうと思われる知識や情報を「伝える」ニュアンスが含まれるため、実はこの例文では(友達は猫について無知ということから)“Did”で表現した方がネイティブからすると自然な響きになります。
・Did you know he speaks 5 languages?(彼は5言語話せるらしいよ。)
・Did you know that Ichiro used to be a pitcher in high school?(イチローって高校時代は投手やってんで〜。)
自分が知らない事を尋ねる時は「Do you know _____?」
上記の”Did you know”は、自分が既に知っている知識を「伝える」ニュアンスなのに対し、自分が知らない知識や情報を相手に尋ねる時は「Do you know」を使います。恐らくこの用法については特に説明する必要もないかと思いますが(笑)、あえて例えると 「今夜の試合、何時に始まるか知っていますか?」は「Do you know what time the game starts tonight?」となります。
✔ 方法・やり方などを相手に尋ねる時は“Do you know how to”と表現する。→「Do you know how to make a cake?(ケーキの作り方は知っていますか?)」
・Do you know who’s coming tonight?(今夜は誰が来るか知ってる?)
・Do you know that guy is? He keeps looking over here.(あの人誰なん?さっきからずっとこっちをジロジロ見てんねんけど。)
「Do you want」と「Did you want」の違い
「Do you want」をより丁寧に言うなら「Did you want」
“Did you want”は、相手に物腰を柔らかく何か欲しいかと尋ねる質問の仕方で、要は”Do you want”をより丁寧にした言い方です。例えばアメリカのレストランでは、店員さんがお客さんに「Did you want another glass of water?」とよく言いますが、ここでは「お水のお代わりは如何ですか?」を意味し、“Would you like”と同じ役割を果たします。
また勿論、そのままの意味「〜したかったですか?」としても使われます。例えばスーパーへ向かう際、家を出る前に何か買ってきて欲しい物があるか友達に聞くのを忘れ、「スーパーいくけど何か欲しかった?」と電話で尋ねる場合は「Did you want anything from the grocery store?」となります。
✔ 丁寧な表現として“Did you”を使うのは日常会話のみ。フォーマルな場での使用は避けましょう。
✔ 質問する際の“Did you”は“Do you”より丁寧な響きがある。
✔ “Want”の代わりに“Need”でもOK。
・Did you need help with anything?(何かお手伝いできることありますか?)※ショップ店員がお客さんに声をかける時
・Did you want to go snowboarding with us next weekend?(来週末、一緒にスノボーでもどうでっしゃろ?)
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