英語で「真面目な人」を表す場合は言い方に注意!
- 2017年10月5日
日本語の「真面目」という言葉は、基本的に人の性格やタイプを表現する際に使うと好印象をもたれますが、英語では「真面目な人」に相当する言葉はいくつかあり、ポジティブな表現とネガティブな表現が存在するので、どのように真面目なのかによって適切な言い方をする必要があります。今日のコラムでは、タイプ別に真面目な人を表す英語をご紹介しようと思います。
ポジティブな印象
1) Honest
→「正直者」
何事にも真っ直ぐで嘘をつかず、規則やルールをしっかりと守る人を指します。良い意味での「バカ正直」とイメージすればわかりやすいでしょう。
✔︎正直で信頼でき、頼れる人は「Trustworthy」と表現する。
・I’m looking for an honest person.(真面目な人を探しています。)
・He is honest and trustworthy.(彼は正直者で信頼できる人です。)
2) Genuine
→「素直(な人)」
元々「本物」を表す単語で、宝石やブランド品などが本物であることを表す場合にも使われますが、人の性格を表す場合は、言動や感情表現に偽りがなく本心・本音で人と接する裏表のないタイプを指します。とてもフレンドリーな性格で、大阪人のようなタイプをイメージするとわかりやすいかと?(笑)
✔︎「Sincere」も同じ意味。
・I’m looking for someone that’s genuine.(素直な人を探しています。)
・She is genuine and sincere.(彼女は裏表のない人間です。)
3) Faithful
→「誠実・忠実(な人)」
浮気せず、人を裏切らず、何事にも真心を尽くすような誠実で忠実な人を指します。どれだけ辛く困難な状況に置かれようが、相手を信じて最後までサポートするといったニュアンスが含まれます。
✔︎「Loyal」も同じような意味。
・He is faithful to his wife.(彼は浮気をしない人だね。)
・You need someone that is loyal and faithful.(浮気をしないような忠実な人を見つけないとね!)
ネガティブな印象
1) Serious
→「真面目(過ぎ)な人」
一般的に“serious”を使って人の性格を表現すると、何事も慎重に考え、真剣に受け止める人、またはあまり笑わない人を指し、真面目というより真面目過ぎといったニュアンスになります。あまりにも真面目過ぎて、一緒にいてもつまらない人の印象が強いです。
✔︎“Too”や“So”を“Serious”の前に加えると「真面目」をさらに強調する。
✔︎意味が似ている表現に「No-nonsense kind of person」というものがあるのですが、この場合はポジティブなニュアンスとなり、無意味なことを許さない人のことを指します。リーダーやトップに立つような人の性格を表す際によく使われます。
・Tom seems serious but he’s actually pretty funny.(トムは真面目に見えるけど、実は意外と面白い人だよ。)
・My boss is a no-nonsense kind of person.(私の上司は無意味なことを許さない人です。)
2) Square
→「生真面目な人・頭が固い人」
本来は正直で忠実、そして伝統的な人を表すスラングでしたが、最近では、伝統にこだわり過ぎて変化を受け入れない人、考え方が保守的で頭が固い人、興味やファッションが古くさいなど、生真面目で面白くない人を表す言葉として使われています。
✔︎この表現から「Be there or be square(つまらない人になりたくなかったら、絶対に来てね)」のフレーズが成立した。
・My co-worker is such a square.(私の同僚は本当に頭が固い。)
・Be there or be square!(つまらない人になりたくなかったら、絶対に来てね!)
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