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コンビニエントフード

 

日本の味を可能な限り再現したシーフード味

 

日本のロングセラーを
アメリカで新発売
〜カップヌードル/米国日清食品

1970年代、世界初の「お湯を入れて3分待てば完成」する「カップヌードル」を発売したのが日清。アメリカでは長らく、ビーフ、チキン、シュリンプのフレーバーで親しまれてきたが、2017年10月に日本のヒット商品であるシーフード味とカレー味を、ロサンゼルス郊外の自社工場で生産し、新しく発売した。日本のあの味と同様なのか?

「原材料がまったく同じではないので厳密には違いますが、日本の皆さんに親しまれている味を可能な限り再現しました」と話すのは、米国日清食品経営企画部のアシスタントマネージャー、河原奈穂さんだ。日清は世界各地で「グローカル」という方針を掲げている。つまり、世界(グローバル)で展開しながらも、地域(ローカル)のニーズに合った味を提供するという意味。シーフード味とカレー味に関してはアメリカでも消費者からの要望が多く寄せられ、それに応える形で開発に2年がかけられた。

MSGと人口香料を加えず、日本と同様の具材を生産する体制をアメリカの工場に敷いて、ついにアメリカ版シーフード味とカレー味が商品化。作り方は従来の熱湯3分と、常温の水を入れて電子レンジで2分半加熱と2通りある。実際にシーフード味を食べてみたところ、違いが分からないほど日本の味に近かった。

取材した時点では、北米で発売して2カ月が経過していた。反応を聞くと「アメリカ人にはカレー味が好評のようです。日本人の消費者の方はシーフードとカレーで分かれます」とのことだ。

 さらに、2018年1月からは大人気ゲーム『ファイナルファンタジー』とカップヌードルとのコラボ企画がスタートする。ファイナルファンタジーの30周年を記念して、チキン、シュリンプ、ビーフ味のカップヌードルのパッケージにゲームのキャラクターが印刷されるなど、ゲームのファンにも積極的にアピールしていく。できるだけ多くの時間をゲームに割きたい彼らにとっても、カップヌードルはこれ以上ない「便利な食品」に違いない。

作り方と調理時間
熱湯を注いで3分。または常温の水を注いで電子レンジで2分半加熱。
http://nissinfoods.com

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