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ジャパン・ハウス ロサンゼルスで1月19日にギャラリーがオープン
文&写真 / 志村月乃(Text and photos by Tsukino Shimura)
- 2018年2月2日
ジャパン・ハウス ロサンゼルスで1月19日(金)にギャラリーがオープンした。ファッションや建築、ロボット工学といった分野での日本のクリエイティブな試みを発信する狙いで、第一弾エキシビションのANREALAGE(アンリアレイジ)「A LIGHT AN LIGHT」(〜3月21日、ロサンゼルス)に先駆け、1月18日(木)に展覧会プレビューとソフトオープニングレセプションが開催。会場には、ベン・アレン加州上院議員や千葉明在ロサンゼルス日本国総領事らも駆けつけ、祝賀に花を添えた。
ジャパン・ハウスとは?
ジャパン・ハウスとは、日本の最高のアートやデザイン、イノベーション、テクノロジー等を紹介することを通して、日本への認知度や理解を培うことを狙った、外務省による海外拠点事業。ブラジル・サンパウロを皮切りに、2017年12月からロサンゼルスが順次オープン、さらにロンドンでの設置が決定している。「いかに日本を知らなかったか」という視点を持ちながら、ハイ&サブカルチャーを通して日本の姿を発信する。
ジャパン・ハウス ロサンゼルスは、ハリウッドの中心地に立つハリウッド&ハイランドセンター内の2フロアで展開する。2階は厳選されたハイセンスな日本のアイテムがそろうショップとギャラリーで構成され、5階はロサンゼルスを一望できる日本食レストランや多目的スペースが来年夏にオープン予定となっている。世界各国からの観光客であふれるハリウッドに情報発信拠点を構えることで、日本への関心が薄かった人びとにも「現在の日本への気づき」をもたらす狙いだ。
第一弾エキシビションの見どころ
第一弾エキシビションは、東京発のファッションブランド「ANREALAGE」による「A LIGHT UN LIGHT」展。デザイナーの森永邦彦氏は、2014年にパリコレクションデビューを果たした後、翌年にフランス服飾開発推進委員会主催の「ANDAM fashion award」のファイナリストに選出された新進気鋭の人物だ。
今回の展覧会では、過去のコレクションの中から「光」をテーマに作品をピックアップ。フラッシュやブラックライトを当てることで模様が浮き出る「REFLECT」や「LIGHT」といった作品のほか、揉むなどして刺激を与えると生地が光を発する「POWER」など、素材と技術が統合した体験型の展示が楽しめる。「ブランドのテーマでもある日常・非日常を意識しながら、光と影がもたらすduality(二重性)を日本の最新テクノロジーを使って表現した。海外で日本のファッションといえば、和柄やかわいいものが人気だが、こんな一面も紹介できれば」(森永氏)。
今回の展示は、2017年11月に東京・パルコミュージアムにて開催された同エキシビションの巡回展で、ロサンゼルスでの開催にあわせて展示内容を再編集したもの。全17作品が観賞できる。
第一弾エキシビションと今後のギャラリーの狙いは何か?「ANREALAGEはファッションとアート、テクノロジーの親和性が魅力。オバマ政権下で駐日大使として活躍したキャロライン・ケネディ氏のお気に入りブランドでもあり、さまざまな縁がつながった。森永さんは本ギャラリーでの展示のほか、地元のファッション系大学での公演も予定している。ジャパン・ハウス ロサンゼルスでは、今後も若手アーティストが北米でエスタブリッシュする機会を手助けしたい」(館長・海部優子氏)。
本展の開催は、3月21日(水)まで。衣服に対する認識や着用方法まで変わりそうな、次世代型ファッションの世界に触れてみよう。
ANREALAGE「A LIGHT UN LIGHT」
Hollywood & Highland Center
6801 Hollywood Boulevard, 2F,
Los Angeles, CA 90028
323-467-7718
入場無料
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