「約束する」「約束を破る」をナチュラルな英語で

多くの方は「約束」の英語といえば「Promise(プロミス)」が頭に思いつくのではないでしょうか?決して間違えではないのですが、「Promise」は軽い感じで約束する場合に使われる傾向があり、またネイティブの日常会話では、「約束する」や「約束を破る」といった台詞は「Promise」を使わずに表現することがよくあるので、今日はそれらについて触れてみようと思います。


1) Keep one’s word
→ 「約束を守る」

このフレーズを直訳すると「言った言葉を守る」となり、重要な約束事をする時によく使われる表現です。自分自身が約束を守ると言いたい場合は「I’ll keep my word」、相手に「約束を守るように」と言いたい場合は「Make sure you keep your word」のように表現します。

✔︎「Keep one’s promise」のように“word”の代わり“promise”を置き換えてもOK。

・Don’t worry. I’ll keep my word.(心配いらないよ。必ず約束を守るから。)
・Do you think she’ll keep her word?(彼女は約束を守ると思いますか?)
・I know you’ll keep your word.(あんたは約束を守るってわかってるで。)

2) Give one’s word
→「約束する・誓う」

上記1)の表現の“Keep”を“Give”にすると「(私が)約束します」を意味し、「保証する」や「誓う」のニュアンスとなります。このフレーズも重要な約束事をする時に使われます。自分が「約束をする」と言う場合は「I’ll give you my word」、相手に「(私に)約束してください」と言う場合は「Give me your word」となります。

✔︎この表現は“word”を“promise”に置き換えること出来ないので注意。

・I’ll give you my word it will not happen again.(二度と同じ過ちを起こさないと約束します。)
・He gave me his word.(彼は私に誓いました。)
・Give me your word you won’t lie again.(もう嘘つかへんって約束してやっ!)

3) Break one’s promise
→「約束を破る」

このフレーズは「約束を破る」を表す定番のフレーズです。重大な約束を破ったときは、“promise”を“word”に置き換えて“Break one’s word”とも言いますが、日常会話では“Break one’s promise”の方がよく使われます。自分が約束を破った場合は「I broke my promise/word」、相手が破った場合は「You broke your promise/word」となります。(否定文の場合は“word”を使って表現されることが多い)

・I can’t believe you broke your promise.(約束を破ったなんて信じられない。)
・He always breaks his promises.(彼はいつも約束を破ります。)
・If you break your word again, I’ll never trust you.(もし、また約束を破ったら、もう一生信じひんで!)

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Jun Senesac

Jun Senesac

ライタープロフィール

ロサンゼルス出身の日米ハーフ。両親が運営するL.A.の英会話学校「BYB English Center」にて、高校生の頃から英語講師としてのキャリアをスタート。カリフォルニア州にあるUC Santa Barbara大学へ入学し、1年間一橋大学へ交換留学。卒業後、国際交流員として石川県内灘町役場で2年間の勤務を経て、2011年にアメリカへ帰国しBYB姉妹校をアーバインに開校。
2013年に英語学習サイト「Hapa英会話」を設立。2014年の2月よりHapa英会話のPodcastをスタートし、月間およそ40万ダウンロードされるまで成長。iTunes Japanが発表した『Best of 2014/2015』に2年連続選出。YouTubeにて登録者5万人を超える英会話チャンネル「Hapa英会話」を配信。
YouTubeやPodcast、ブログやメルマガなど様々な媒体を通じて、日米文化を取り入れた英語の学習環境を提供。
YouTube: https://www.youtube.com/hapaeikaiwa

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