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地球最後の秘境「ギアナ高地」
- 2019年3月6日
ギアナ高地は、南アメリカ大陸の北部、コロンビア、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、フランス領ギアナ、ブラジルの6カ国を含む広大な地域と接しています。その大きさは、なんと日本の約1.5倍!!
ギアナ高地は地質学的に世界最古の地殻の一つであり、20億〜14億年前の基盤石からなっています。この一帯は地殻変動が少なく、6億年前に存在したゴンドワナ大陸が分裂した際にも移動の回転軸となり、火山や地震の影響を受けずにそのままの大地が残されてきました。
このような過程があり、孤立した大地の上には、独自の進化を遂げた動植物の固有種が存在しています。まさにギアナ高地は、「地球最後の秘境」という名にふさわしい壮大な自然が広がる未知の世界なのです。
この世界に多くの人々が魅了され、コナン・ドイルの小説『失われた世界』や、映画『アバター』にもインスピレーションを与えました。アニメーション映画『カールじいさんの空飛ぶ家』でカールとエミリーが夢を見た場所のモデルは、ロライマ山です。
テーブルマウンテン
頂上がテーブルのような形になった台形状の山々。グランサバナに住む原住民ペモン族からは、「テプイ」と呼ばれています。長い年月をかけて雨風に浸食され、地盤の硬い物質が残って山々はほぼ垂直に切り立っており、その数は100を超えます。
周囲は1000メートル近い断崖で外界と隔絶されていて、いまだ人類未到達の地が存在するのです。まわりに雲がかかった姿は、まるで空に浮かぶ孤島や切り株のよう。
ロライマ山
テプイの中でも有名なのが、ロライマ山。ベネズエラのカナイマ国立公園の中にあり、標高2810メートル。ベネズエラ、ガイアナ、ブラジルの3カ国にまたがっています。探検家の努力により頂上のルートが発見され、1週間近くかかりますが、トレッキングで登ることが可能です。また、ヘリコプターで頂上へ降り立つという特別な体験もできます。オタマジャクシではなく、カエルの姿のまま生まれるオリオフリネラ、水晶が溢れるクリスタル・バレーなど幻想的な世界が広がります。
エンジェル・フォール
ベネズエラのカナイマ国立公園内にあり、世界最大の落差を誇る滝。地面に落ちる前に霧となってしまうため、滝壺が存在しません。カナイマ国立公園と併せて世界自然遺産に登録されています。滝の名前は、アメリカ人探検飛行家ジミー・エンジェルの名にちなんで付けられました。
ギアナ高地には雨季と乾季があり、4月中旬〜11月が雨季となります。エンジェル・フォールのあるラトンシート島にはボートで川を遡って行くので、雨季の水のある時期にしか行くことができません。この時期は滝の水量が増し、迫力のあるエンジェル・フォールが望めます。ボートに乗って島を目指し、そこからボートを降りて1時間ほどトレッキングすると、目の前にエンジェル・フォールが現れます。まさに「秘境」という言葉がふさわしい隠れた場所に、この神秘の滝が存在するのです。
旅行について
現在ベネズエラは政情が安定しておらず、飛行機の欠航やルートの変更が頻繁に発生しており、個人での旅行は非常に難しい状況です。よく理解したうえで「ぜひ行ってみたい」という方の希望を叶えるべく、現地の最新の情報を得ながら、オンリーワンドラベルが安全な旅行へのお手伝いをさせていただきます。
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