連邦政府、提案されたH-1B新規申請登録料について現在審査中

文/デビッド・シンデル(Text by David Sindell)

国土安全保障省 (The Department of Homeland Security:通称 DHS) は、来年からH-1B新規申請に登録する雇用者に手数料を課す提案を提出したようです。

現在の規則では、H-1B新規申請書を提出する雇用主には、以下の手数料が加算されます。

•I-129フォームの申請料:$460
•H-1Bトレーニングと教育費用:$1500(25人以下の雇用者がいる場合は$750)
•不正防止手数料:$500
•国境警備費:$4000(申請企業の雇用者の中で、米国に50人以上の雇用者がいる場合で、そのうちの50%以上がH-1BまたはL-1ビザ保持者である場合)
•特急審査申請料:$1410(申請時点で、特急審査申請が使用可能であ る場合。オプション)

この新しい提案により、まずH-1B新規申請のスポンサー会社は、新規H-1Bビザをスポンサーしたい外国人一人ひとりに対してオンライン登録とその手数料を提出することになっているということです。雇用主は、H-1B新規申請の抽選に選出された場合にのみ、申請書と申請費用を提出する必要があるということです。現時点では、登録費用の金額はまだ指定されていないようです。

なお、 この提案は、実施に向けた第一歩として予算管理局(Office of Management and Budget:通称 OMB)により、現在、審査中であるということです。予算管理局は、この提案が提出されてから90日以内に審査しなければなりません。

また、予算管理局 によりこの提案が承認されると、30日から60 日の間、公衆の意見とフィードバックを招集し、連邦の記録に公開されるということです。公衆のフィードバック期間が終了した後、国土安全保障省はそのフィードバックを審査し、最終的な規制を施行する準備をするということです。さらに、2021年度のH-1B新規申請シーズンが始まる頃には、この登録料に関する最終規則が実施される見込みであるということです。

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デビッド・シンデル (David Sindell)

デビッド・シンデル (David Sindell)

ライタープロフィール

NY州およびNJ州弁護士資格。外国法事務弁護士(外弁)として東京第2弁護士会所属。アメリカ移民法弁護士協会所属。日本語、フランス語に堪能。

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