「Cheap(安い)」はポジティブな意味?それともネガティブ?
- 2020年12月31日
今日のコラムでは「Cheap」の使い方についてご説明します。日本人のなかには、「Cheap」は「品質が悪い・安っぽい」というニュアンスがあるので、価格が安い時には使わない方がいいと教わった方もいるみたいですが、実際、ネイティブが値段の安さを表す時に最も使う表現が「Cheap」になります。確かに品質の低さを表す意味としても使われますが、必ずしもそうであるとは限りません。ポイントは状況と会話の内容を理解することです。
1) _____ is cheap
→「(値段が)安い」
ネイティブは日常会話で価格が安いことを一般的に「Cheap」と表現します。ただし、「Cheap」は質の悪さを表す場合もあるので、状況に応じて「質が悪い」のか「値段が安い」のかを判断する必要があります。例えば、レストランでお会計を払うとき「とても安いね!」と表現する場合は「It’s so cheap!」になります。この状況では値段が安いことを表していることは明らかで、質/サービスが悪いと言っているのではありません。「It’s inexpensive!」ではないのか?と思う人もいるかもしれませんが、「inexpensive」はちょっとかしこまった表現なので、日常会話で使うとアメリカ人の感覚からすると違和感があります。
✔︎基本的に値段が安いと表す場合は「Cheap」を使う。その場合、質やサービスが悪いというニュアンスはない。
✔︎状況をしっかり理解することが大事。明らかに値段の話しをしている場合は「質が悪い」などのニュアンスは含まれない。
・That restaurant is cheap and the food is delicious!(あのレストランは安くて美味しいよ!)
・I’m looking for cheap plane tickets. Do you have any recommendations?(安い航空券を探しているんだけど、どこかお勧めはありませんか?)
2) Cheap _____
→「◯◯の質が悪い」
品質の悪さを表す時に使う「Cheap」は、値段が安いから質も低いというニュアンスになります。例えば、バーゲンで1000円で(安く)買った腕時計が2週間後に壊れた場合「This is a cheap watch.(この腕時計、質が悪いね)」になります。「This watch is cheap」と言うこともできますが、質の低さを表す場合、”cheap ~”の形式が使われることが多いように思います。
✔︎「Cheap _____.(◯◯の質が悪い)」と表現することで、質の悪さを強調する。但し、「_____ is cheap」でも質の低さを表す。
✔︎「安っぽい◯◯」→「Cheap-looking _____」
✔︎値段が高かったにも関わらず、質が低い場合は「bad/poor quality」を使う。
・Why do you keep buying cheap furniture? Buy something that will last.(何で安くて質の悪い家具を買い続けるの?長持ちする家具を買ったら)
・That is a cheap-looking table.(安っぽいテーブルだね)
3) He/She is cheap
→「(彼/彼女)はケチ」
ケチな人、せこい人を英語で「Cheap person」と表し、何か目的があり節約や貯金をしている人ではなく、単にお金を使いたがらない人に対して当てはまる表現で、マイナスなニュアンスがあります。
✔︎「Stingy」も同じ意味合いで使われる。
・Don’t be so cheap. Leave a few more dollars for tip.(ケチケチしないで、チップをもう数ドル置きな)
・She is stingy with her money.(彼女はお金にケチだ)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします