「叱る」は英語で?
- 2021年7月8日
辞書を引くと「叱る」= “Scold” と訳されていますが、実際はこの単語、ネイティブの日常会話では(アメリカでは)使われることはほとんどありません。今日はアメリカ人が口にする「叱る・怒る」の表現を、その叱り(怒り)具合に応じてご紹介したいと思います。
1) Get mad at someone
→「◯◯を叱る」
日常会話で最も頻繁に使われる「叱る」の表現は “Get mad at someone”になります。“Get mad”は「怒る」ことを意味しますが、「怒って叱る」のニュアンスが含まれます。ポイントは “Get” を使う事です。“Get mad” は相手を叱る行為を表しますが、Be動詞を使用し、“I’m mad at him” と表現すると、相手に腹を立てている「気持ち」を表すことになります。
✔︎「彼/彼女を叱る・怒る」 → “I got mad at him.”
✔︎「(私は)叱られた・怒られた」 → “He/she got mad at me.”
✔︎「◯◯のことで叱る・怒る」 → “I got mad at him/her for _____.”
✔︎“Mad” の代わりに “Angry” を置き換えてもOK。
・My teacher got mad at me today.(今日先生に叱られました)
・My boss got angry at me for being late.(遅刻をしたので上司に怒られました)
2) Yell at someone
→「◯◯を怒鳴りつける」
“Yell” は「怒鳴る」や「叫ぶ」を意味する単語で、激怒して相手を叱るニュアンスがあります。“Mad” よりも怒っている状態を表し、「怒鳴って叱る・怒る」ことがポイントになります。叱る場合は “Yell at someone”、叱られる場合 “Get yelled at” になります。
✔︎「彼/彼女を叱る・怒る」 → “I yelled at him/her.”
✔︎「(私は)叱られた・怒られた」 → “I got yelled at.”
✔︎「◯◯さんに叱られた・怒られた」 → “I got yelled at by _____.”
✔︎「◯◯のことで叱る・怒る」 → “I yelled at him/her for _____.”
・I got yelled at by my boss today.(上司に怒鳴られました)
・I got yelled at by my wife for coming home late.(帰りが遅いと奥さんに叱られました)
3) Chew someone out
→「◯◯を厳しく叱る」
“Chew someone out”は、人を厳しく叱ることを表すスラングです。“Chew” は「噛む」を意味する単語で、叱っている時に口を動かすことが多い事がこの言葉の由来です。また、“Chew out” は権力を持っている人が部下などを叱るシチュエーションでよく使われます。軍曹が兵隊を怒鳴って叱る状況をイメージしたら分かりやすいと思います。
✔︎「彼/彼女を叱る・怒る」 → “I chewed him/her out.”
✔︎「(私は)叱られた・怒られた」 → “I got chewed out.”
✔︎「◯◯さんに叱られた・怒られた」 → “I got chewed out by _____.”
✔︎「◯◯のことで叱る・怒る」 → “I chewed him/her out for _____.”
・We got chewed out by our C.E.O.(会長に厳しく叱られました)
・She chewed him out for driving drunk.(彼が飲酒運転したことに彼女は激怒しました)
4) Lecture someone
→「◯◯を説教する」
人に説教をすることを英語で “Lecture” と表します。叱るというよりは言い聞かせるニュアンスです。親が子供に、先生が生徒に、上司が部下になど、立場が上の人が下の人へ教訓などを教える(説教する)ときに使われます。「説教をする」は、 “Lecture someone” または “Give someone a lecture” と表します。
✔︎「彼/彼女を説教する」 → “I lectured him/her.” または “I gave him/her a lecture.”
✔︎「(私は)説教された」 → “I got lectured.”
✔︎「◯◯さんに説教された」 → “I got lectured by _____.”
✔︎「◯◯のことで叱る・怒る」 → “I lectured him/her about _____.”
・This is not a lecture. I just want to talk to you.(これは説教ではありません。話しをしたいだけです)
・Don’t lecture me about my career.(私のキャリアについて説教しないでください)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします