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【ニューヨーク不動産最前線】マンハッタンのコンドミニアム賃貸プロセス Part 2
- 2023年9月3日
前回、マンハッタンでのコンドミニアム賃貸手続きについてお知らせしました。今回はその続きのお話です。
まず、必要な書類と手数料を用意して、ついに入居申込パッケージを提出しました。しかし、これで安心してはいけません。審査には通常2〜3週間かかり、その間に管理会社が提出した書類を詳しくチェックし、入居申込書に漏れや不一致がないか確認します。もし書類の漏れや記入ミス、提出書類と申込書の内容に違いがある場合、追加の書類提出が求められることがあります。
こうなると途中で審査が中断されたり、最悪の場合は一からやり直しとなったりするので、リースパッケージの提出には細心の注意が必要です。たかがアパートの申し込みと油断せず、自己判断で申込書の記入欄を飛ばしたり、提出書類を無視したりすることは絶対に避けてください。不完全なリースパッケージはそもそも管理会社に受け付けてもらえない可能性がありますが、もし受け付けられたとしても、審査に時間がかかるだけではなく、最悪の場合は入居許可が下りないという事態にもなりかねません。
その結果、申請者だけでなくオーナーにも大きな迷惑がかかることになります。繰り返しになりますが、コンドミニアムへの入居申込は軽く考えないでください。必ず必要な情報を持って臨み、管理会社の指示に従ってください。
さて、申込書が無事承認されると、ついに入居用エレベーターの予約が可能になります。
引越し業者とスケジュール調整もあるので、前もって入居用エレベーターを押さえておきたいところですが、ボードの入居申請許可が下りるまでは、コンドミニアム側が予約を受け付けてくれません。また、利用できる時間帯は平日の9時から17時に限られ、かつ希望日に他の予約が入っていない場合に限ります。
そのため、自分のスケジュールや状況を考慮しながら、入居申込の計画を立てることが非常に重要です。エレベーターの利用時間や予約状況も考えつつ、余裕をもったスケジュールで進めることをおすすめします。
もし諸事情で、アパート探しの十分な時間がないにも関わらず短期間で住むところが必要という事態になってしまった場合は、心に余裕を持ってください。コンドミニアムへの入居申請はある程度の時間とお金と労力がかかることが前もって分かっていれば、計画的に対処できるでしょう。前もって分かっているのと知らずに始めるのとでは大違いです。
コンドミニアムの入居審査期間というのはあくまでも目安です。早まる場合も長引く場合もあります。もし計画していたスケジュール通りに承認が下りなくても、こんなもんだよねというおおらかな気持ちでいることはとても大切だと思います。
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