駐在キッズの英検®攻略法
文&写真/竹井カヨコ ( Text and photo by Kayoko Takei)
- 2024年12月6日
アメリカで実践!バイリンガル子育て ワンポイントアドバイス
なぜ英検®?
駐在など期間限定でアメリカに来ているご家族のお子さんのなかには実用英語技能検定、通称「英検®」に挑戦される方がいらっしゃると思います。帰国後の進学や受験のことを考えると、英検®に合格しておくと恩恵を受ける可能性があります。また、返済不要の奨学金を取りやすくなるなどの可能性もあります。今回は、米国滞在中に英検®に挑戦しておきたいご家族のための英検®合格の攻略法について紹介していきます。
英検®のゴール設定
子どもの英語教育でまず目標にすべきは「CEFR B2 レベル」です。CEFRとは、語学力のレベルを示す国際標準規格です。TLC for Kidsでは、英語のゴールを“小学生で英検®準2級〜2級(CEFR B1)”“中高生で英検®2級〜準1級(CEFR B2)” と設定しています。ちなみにCEFR B2(英検®準1級)を取得すると、日本トップ1%の英語力を持っていることになります。
CEFR B2の英語力の育て方
①Reading Fluency(すらすら読む力)
まずは5分以内で1冊読み終える程度の超簡単なレべルの本からスタートしましょう。この時は理解よりも声に出してすらすら読めるようにすることを優先させてください。内容理解は60〜70%で十分です。Readerと呼ばれる短くて薄い児童向けの本を100冊読めるようにしましょう。。
②Reading comprehension(読解力)
意味の分からない単語に出会ったときは、「Thesaurus」や「synonym」と呼ばれる 類語辞典で探しましょう。英語を英語で理解することがポイントです。「appleはりんご」と訳読するのではなく、類語辞典を活用し英語の語彙を増やしていきましょう。
③Extensive reading(多様なジャンルの読み)
小学3〜4年生以降になってくると、子どもが好きな本に加えて自然科学や科学技術の本、政治や経済の本、歴史本や伝記など、多様な分野の本に触れる機会を与えていきましょう。
④Summarizing Skills(要約力)
書いてある内容について「なぜか」「本当か」「どうしてか」と思考する練習を繰り返すことが必要です。(読んだ本に対して)どんなお話だったの? と聞いてみたり、家族の会話に加えたりするのも良いでしょう。200字、800字等でまとめるトレーニングを行うのもおすすめです。
⑤Essays(書く力)
書く力は語彙力、読解力がないと身につかないので、②③④のアプローチを怠らないようにすることが大切です。また、英検®のライティングの試験はある程度決められた型があるので、その型に沿って文章を書く練習も必要です。
“海外で育つバイリンガルには英検準1級は楽勝!”。そう思っている方も多いかもしれませんが、実際は準1級に合格できない子は多くいます。しかし、適切な手順で適切なアプローチを行えば、高度な英語力は必ず身につきます。TLCでは英検®に合格することが目的ではなく、英検®を通して子どもの自信が育ってほしいと思っています。英検®に興味がある方はTLC for Kidsの体験レッスンにご参加いただければ、カウンセラーがお子様に合ったアドバイスをいたします。お気軽にお問い合わせください。
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