「面白い」は “Funny”で正しいの?
- 2016年10月21日
日本語の「面白い」は、「あの人、面白いね」「映画おもしろかったね」「おもしろい格好しているね」など、使う状況によって微妙に意味が違いますが、すべて「面白い」の一言で表現できます。しかし英語では、どのように面白いのかによって言い方が異なります。「面白い」=「Funny」と直訳して覚えている人が多いようですが、「Funny」を使うと間違った意味で捉われてしまう場合もあるので注意が必要です。今日のコラムでは、英語で「面白い」を意味する代表的な4つの使い方をご紹介します。
1: 笑いを誘うユーモアのある面白さ・おかしさ
笑いを誘うユーモアのある人や物事、または感情を表す場合は“Funny”が用いられます。例えば、お笑い芸人のような性格の持ち主や、面白いコメディー番組のことなどを指します。
✔ 超おもしろい」や「超うける」と言う場合は「Really funny」と同じ意味合いの「(That’s) hilarious」もよく使われる。
・That movie was funny.(面白い[おかしな]映画だったね。)
・That movie was hilarious!(あの映画、超おもしろかった。)
2:興味深い面白さ・関心を引く面白さ
周りの関心を引いたり興味をそそらせる人や物事、または感情を表す場合は“Interesting”を使います。例えば、興味のある面白い本を読んでいる場合は「I’m reading an interesting book.」となります。
✔ 「超おもしろい(興味深い)!」を「That’s fascinating!」と表現することもできる。
・That movie was interesting.(面白い[興味深い]映画だったね。)
・I saw an interesting documentary about this guy who is traveling the world.(世界一周している人の、おもしろいドキュメンタリー番組を見ました。)
・That sounds interesting!(おもしろそうじゃん!)
3:楽しませる面白さ
楽しみや喜び、感動などを与える人や物事、または感情を表す場合は“Entertaining”を使います。例えば、「昨夜のコンサートは面白かったね。」は「The concert last night was entertaining.」となります。
✔ ハラハラしたりドキドキしたりする面白さは“Exciting”で表す。
・That movie was interesting.(面白い[楽しい]映画だったね。)
・What an exciting game!(おもしろい試合だねっ!)
・It’s going to be an exciting year.(おもしろい一年になりそうですね。)
4:奇妙な面白さ・変わった面白さ
奇妙であったり物珍しかったりする人や物事、または感情を表す場合は“Funny”または“Interesting”を用います。この場合、状況によっては多少ネガティブなニュアンスが含まれます。因に“Funny”の前に動詞を加えることで、具体的に何が変なのかを表すこともできます。例えば、「変な味がする」は「Tastes funny」、「変な匂いがする」は「Smells funny」、「変な音がする」は「Sounds funny」、「変な風に見える」は「Looks funny」となります。
✔ その他、「胸騒ぎがする」を「I have a funny feeling」と表現する。
・That’s an interesting photo.(面白い[奇妙な]写真ですね。)
・This pasta tastes funny.(このパスタ、変な味がする。)
・Does this smell funny?(変な匂いがしませんか?)
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