アメリカ人は「How are you?」にどう答えるか実験してみた
- 2016年10月28日
今日の動画レッスンはちょっとした実験をしてみました。現地に住んでいるアメリカ人に「How are you?」と言うと、どのような返事をするのか抜打ちで試してみました。日本の多くの学校で教わる代表的な返事の仕方は、「I’m fine」や「I’m good」のようですが、実際にアメリカ人はそのような表現を使っているのでしょうか?その真相は・・・実は私も予想していなかった、意外な結果でした。(笑)
“How”を使う挨拶の仕方
1) How (are) you doing?
→「元気?・調子はどう?」
最も一般的な挨拶の仕方です。「How are you?」よりカジュアルな響きとなりますが、どちらを使っても大差はありません。「How are you doing?」の“are”の部分を省き「How you doing?」と発言することが一般的です。さらに、“doing”は“doin”と発音し、“g”はほとんど発音しません → 「How you doin?」
2) How’s it going?
→「元気?・調子はどう?」
上記のフレーズに続いて、ネイティブが頻繁に使うフレーズです。とてもフレンドリーな響きがあり、友達など親しい間柄の人に対して使われる傾向があります。一般的に短縮系「How’s it going?」と表現され、上記と同様に最後の“g”は発音しません。
3) How’s everything (going)?
→「元気?・調子はどう?」
直訳すると「全てはどうですか?」になり、相手の家族や仕事などの近況を伺う意味も含めた挨拶として使われるフレーズです。「How are you (doing)?」と言った後に「So how’s everything (going)?」とフォローすることもよくあります。特に相手が「How are you (doing)?」に対し「I’m good」とシンプルに答え、もっと中身の濃い返事を求める場合に使われます。「How’s everything?」と「How’s everything going?”」両方とも同じ意味です。また、ここでも最後の“g”を発音しないことが一般的です。
4) How have you been?
→「元気だった?最近どう?」
久しぶりに会う人に対してよく使われる挨拶フレーズです。会話では「How’ve you been?」と省略され、さらにネイティブは“ve”の部分も完全に省いて「How you been?」と言います。
●「How are you (doing)?」や「How’s it going?」に対し、「(I’m) good / great / all right / excellent」と返事するのが一般的です。“I’m”は入れても、入れなくてもオッケーです。
●文法上は「How are you doing?」に対し、「I’m doing ____」と答えるのが正しいですが、会話ではそこまでこだわる必要はないでしょう。また、厳密に言えば「I’m doing good」は誤りで、正しくは「I’m doing well」になりますが、文法に厳しい英語の先生のような人でない限り指摘されることはないでしょう。(笑)
●「How’s everything (going?)」に対しては「Everything is (going) good / great」などを使いましょう。この質問は近況を伺っているので、仕事や生活についても述べるといいでしょう。
●「How’ve you been?」に対しては「I’ve been good / great」の形式で返事をしましょう。
“What”を使う挨拶の仕方
1) What’s going on?
→「どう?元気?・どうしたの?」
「What’s going on?」は「How’s it going?」と似たような表現で、「How are you (doing)?」の多少砕けた表現の仕方になります。とてもカジュアルな表現で仲の良い間柄で使われます。“going”の“g”を発音せずに「What’s goin on?」と言います。また、何か問題を察知したときなどに「どうしたの?」を意味するフレーズとしても使われます。
2) What’s up?
→「元気?」
挨拶のなかで最もカジュアルな表現です。フォーマルな場での使用は避けましょう。若者が使う表現であるとよく言われていますが、必ずしもそうとは限りません。親しい間柄だったら年齢関係なく使われています。「What’s going on?」と同じように、状況によっては「どうしたの?」という意味も持ちます。
3)What have you been up to?
→「最近どうしてたの?」
「How’ve you been?」と同じ意味合いを持ち、しばらく会っていなかった友達に、近況を尋ねるときに使うフレンドリーな挨拶です。会話では“have you”が省略され“chu”と発音され、「What chu been up to?」のような感じになります。
●“What”から始まる挨拶フレーズに対する、定番の返事の仕方が「Nothing much」になります。「Nothing much」と返事をしてから、「I’ve been busy with work.(最近は仕事で忙しくて)」のように簡単に自分の近況を伝えるのが一般的です。
●「What’s up?」は「Hello」や「Hi」と同じ役割を果たし、そのまま「What’s up?」と聞き返すことがよくあります。相手は「What’s up?」に対する返答はほとんど求めていないので、「Hey what’s up Steve? How’s it going?」と本日紹介した他のフレーズを使って返答するとよいでしょう。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします