福田恵子 (Keiko Fukuda)

福田恵子 (Keiko Fukuda)

東京の情報出版社勤務を経て1992年渡米。同年より在米日本語雑誌の編集職を2003年まで務める。独立してフリーライターとなってからは、人物インタビュー、アメリカ事情を中心に日米の雑誌に寄稿。執筆業の他にもコーディネーション、翻訳、ローカライゼーション、市場調査、在米日系企業の広報のアウトソーシングなどを手掛けながら母親業にも奮闘中。モットーは入社式で女性取締役のスピーチにあった「ビジネスにマイペースは許されない」。慌ただしく東奔西走する日々を続け、気づけば業界経験30年。

福田恵子 (Keiko Fukuda)の記事一覧

    第53回 癖のある教師

     教師だって人間だ。聖人君子ではないのだから、問題はある。それをアメリカで最初に実感させられたのは長男ノアが中学生の時だった。英語教師のミスター・Aは「私の母親は移民だった...

    「アメリカには夢が転がっている。
    つかめれば次につながる」

    20年後の自分に宛てた手紙  世界各地で「タイム・アフター・タイム・カプセル・アートプロジェクト(以下タイムカプセルプロジェクト)」と銘打ったプロジェクトを展開してい...

    第52回 ママ友は財産だ

     先日、近くの大規模ショッピングモールに台湾料理の人気レストランが開店した。子どもたちが同じ小学校、中学、高校に通ってきたY子さんが、他のママ友と一緒に行くタイミングで私も...

    第51回 バス通学

     私たちが暮らす市には高校が1校しかない。以前は我が家からも歩ける距離の場所にもう1校あったようだが、廃校になってしまった。跡地はグラウンドと体育館が名残を留めるのみで、市...

    「この映画を作れば
    捕鯨は理解してもらえる、という一心」

     和歌山県太地町で撮影された反捕鯨映画「The Cove」。同作は大きな話題になっただけでなく、権威あるアカデミー賞を受賞したことで高い評価も受けた。しかし、捕鯨に携わって...

    第50回 大学進学にはボランティア

    ニナが高校に入学して1カ月。私は彼女に「ボランティア活動のクラブに入って」とリクエストした。リクエストと言うか命令に近い。ニナと5歳違いの兄のノアもそのクラブに入っていたが...

    第49回 兄と妹のレジストレーション

     8月22日、ニナが秋から通うハイスクールのレジストレーションが終了した。レジストレーションはまず、自宅でのオンライン手続きから始まる。必要な情報を入力して最後の画面だけを...

    「夢はたくさんあり過ぎて
    どれかひとつは選べない」

     この原稿を書いている時点では、まだ発表されていない2016年のエミー賞。テレビ界のアカデミー賞とも称される権威ある賞だ。今年、ノミネート作品の中でも一際話題を集めているの...

    第48回 それぞれの進路

    9月、ニナは市内で唯一の公立高校レドンドユニオン・ハイスクールに進学する。アメリカでは高校までが義務教育なので、私立に行ったり、市外に越境したりしない限り、小学校から高校ま...

    第47回 卒業までのカウントダウン

     ニナは6月15日に無事に中学校を卒業した。卒業までは各種の行事が目白押し。5月23日は卒業式に先駆けた表彰式が放課後、中庭で開催された。表彰の対象となるのは皆勤賞、GPA...

    第46回 保健の授業の目的

     もうすぐ中学も卒業という時期の8年生の5月、ニナはヘルスの授業を受講し始めた。ヘルスは日本語で言う保健。体育の教師が教えるのだろうと思ったが、ニナに聞くとサイエンス(理科...

    第45回 勉強の手助け

     ノアが小学生の時、初めてのオープンハウスで驚いたことがある。児童の作ったとされる工作が、子どもの手によるものとは思えないほど高い完成度だったということだ。子どもの作品とい...

    第44回 キャリアデー

     ある時、ニナが学校へ行く車中でこんなことを言った。「私はイラストを描くのが好きだけど、憧れのアニメーターやイラストレーターになったとしても生活していくのは大変だと思う。自...

    第43回 PSATとGPA

     長男ノアが日本で暮らすことになり、1月から2月にかけて3週間、私も日本に滞在した。住民票の転入届けを出したり、健康保険に加入したり、銀行口座を開設したり、生活に必要な物を...

    第42回 エッセー

     エッセー、小学校では日本語で言う作文、中学以降では小論文のことだ。ニナの小学校時代の作文のプロジェクトで一番印象的だったのは、彼女が3年生の時のもの。各生徒がアメリカ史の...

    第41回 キャンパスの安全性

     12月頭に起こったサンバーナディーノのリージョナルセンターでの乱射事件。現地から私たちが住む地域までは自動車で1時間ほどの距離ということもあり、ニュースが飛び込んできた瞬...

    第40回 アフタースクールプログラム

     あくまでもガイドラインだが、アメリカでは13歳未満の子どもを家に一人で置いておくと、「育児放棄(チャイルドネグレクト)」と見なされる。  と言うわけで、働く親にとって切...

    炭川純代
    幼稚園教諭

    「子どもの成長と同じく常に自分自身も成長、変化していきたい」  現在は2歳から6歳までのプレスクールとキンダーガーテンを付設したモンテッソーリの学校を経営しつつ、自分でも一番...

    島田 “ナオ” 尚彦
    フィジカルセラピスト­­

    「身につけた知識を生かすことで患者の回復に直結」  怪我をした人に対してだけでなく、筋肉の使い過ぎや悪い姿勢によって生じた身体の痛みや機能低下を治療するのが、私たちのよう...

    市村恭一
    アートディレクター

    「アメリカ人に日本文化を広げたい デザインで貢献できることに喜び」  生まれは兵庫県芦屋ですが、その後群馬に移り、高校卒業後には東京の専門学校に進学、ビジュアルデザイン科で...
アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
STS Career

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