シリーズ世界へ! YOLO④ タイ〜花と微笑みの国 後編
文&写真/佐藤美玲(Text and photos by Mirei Sato)
- 2011年7月20日
バンコク情報
アジアを代表する国際都市でありながら、エキゾチックな魅力に満ちあふれたバンコク。正式名称は、「クルンテープ」(天使の都)で始まる非常に長い名前。チャオプラヤー川が流れる旧市街地(ラッタナコーシン島)、ショッピングが楽しいサイアム・スクエア、ビジネス街のシーロム通りなど、見どころは沢山あるが、スカイトレインやタクシーを使えば便利で、観光しやすい。
Siam Niramit
サイアム・ニラミット
2000人収容の大劇場。「魅惑のタイ王国への旅」と銘打って、毎晩8時からショーがある。ステージ上には川が流れ、象や船も登場する豪華さ。ラスベガスやブロードウェーにも負けない迫力だ。美しいダンスや衣装に見入り、ロマンチックな神話の世界に浸りながら、民族や宗教が入り混じって今日のタイに至った歴史を学べる。10エーカーの広大な敷地には、タイの村を再現したアトラクションや、レストラン、マッサージ施設もある。ショーに出演するダンサーや象と一緒に写真も撮れるので、早めに到着して満喫したい。
◾️詳細:www.siamniramit.com
Rarin Jinda Wellness Spa
ラリン・ジンダ・ウェルネス・スパ
タイといえば、マッサージ。激安フットマッサージ店から高級スパまで、選択肢は限りない。
ここはショッピング街からも近く、静かなホテル&レジデンスの中にあって、落ち着いてトリートメントが受けられる。タイ古式マッサージと、ハーバル・スチーム(布にハーブを詰めて丸め、縛ったものを温めて、体のツボを押す)が好評。
タイランド・ツーリズム・アワードなども受賞していて、マッサージの腕は確かだが、それ以上に、サービスの後に出してくれる「マンゴー&スティッキーライス」が超美味。タイのスパではお茶やお菓子のもてなしは当たり前だが、ここは格別だそうで、バンコク通のカナダ人ライターは、「毎回マンゴー目当てでここに来る」と言っていた。チェンマイにも支店がある。
◾️詳細:www.rarinjinda.com
Centara Grand & Bangkok Convention Centre at Central World
センターラグランド&バンコク・コンベンションセンター・
アット・セントラルワールド
2006年にオープンしたバンコク最大の複合商業施設「セントラルワールド」の一角にある。バンコクでは高層ビル屋上の展望ダイニングが流行中だが、ここの56階にある「RedSky Bar」から見る360度の夜景は素晴らしい。屋外ながら風もなく、至極快適。大小様々なソファもあり、ロマンチックな密会にも、一人静かに飲むにも、◎。隣接するショッピングモールにはグルメスーパーがあり、タイの食材が手頃な値段で手に入る。
欧米のライターは、高級ブランドが並ぶショッピングモールには「オーセンティック(本物)じゃない」と興味を示さないが、これもまた国際都市の「今」の姿だ。最近は、グッチもルイ・ヴィトンも、欧米より斬新で洗練された店をアジアに出している。「セントラルワールド」でも、アジアの消費パワーと上昇志向を感じてみて。
◾️詳細:www.centarahotelsresorts.com
Siam Kempinski Hotel Bangkok
サイアム・ケンピンスキー・ホテル・バンコク
昨年9月オープンの高級シティー・リゾート。地元の若者が集うショッピングセンター「MBK」と「サイアム・パラゴン」の隣にあるとは思えないほど静かで、まさに都会のオアシス。客室は、全室中庭に面している。デスク周りやコンセントの配置など、ちょっとしたところにビジネス客が使いやすいよう心配りが行き届いている。開放感あふれるプールで気分転換するのもいい。レストランも評判が高く、朝食のパン一つとっても素晴らしい。
◾️詳細:www.kempinski.com
Dusit Thani Bangkok
デュシタニ・バンコク
超モダンな高級ホテルが続々誕生する中で、長年各国のVIPを迎えてきた老舗、デュシタニも健在だ。古いホテルらしく、客室が広く、ゆったり過ごせる。宿泊客の3割が日本人だそうで、日本語を話すスタッフもいる。
東日本大震災の影響で、日本からの旅行者が激減。セールス&マーケティング・ディレクターのアンドリューさんは、見舞いの言葉とともに「日本は必ず復活する。また沢山の日本人に、タイに来てほしい」と切々と語った。
◾️詳細:www.dusit.com
デュシタニは、パタヤ・ビーチ北端にもある。昨年改装を終えたばかり。パタヤ湾を一望でき、プールサイドのラグーンでは、和洋中タイ、魚介のBBQなどのバッフェが楽しめる。スパは、マンゴスチンやコーヒーを使ったスクラブが有名。
旅の情報集めはココ!
Tourism Authority of Thailand
タイ国政府観光庁
バンコクを含めたタイの観光情報を集めるなら、政府観光庁のウェブサイトが充実している。年間1600万人が訪れる観光大国。ウェブによる情報発信とサービス提供に力を入れている。エコ・ツーリズムや、メディカル・ツーリズムの誘致にも積極的。
本格的な観光シーズンは、涼しくなる11月から。8月まではバンコクの大半のショッピングモールでバーゲンセールが行われており、10月まではホテルも割安なので、おトク。
年内の主な行事は、伝統ボート競技(9~10月、タイ全域)、象フェスティバル(11月中旬、スリン県)、世界遺産花火(12月中旬、アユタヤ)など。11月のフルムーンを祝う灯籠祭りは、タイ全域で開催。チャオプラヤー川にも、バナナリーフで作るハスの形の灯籠が浮かぶという。
来年のソンクラーン(4月)の計画も、早めに立てたい。
◾️詳細:www.tourismthailand.org(英語)
www.thailandtravel.or.jp(日本語)
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